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漫画の感想とかをひたすら書いていくブログです。

今週の新連載とか・2021年15号(4/10-4/16)

マガジンエッジの表紙にプリンセス・ハオ登場週。そういえば令和版アニメマンキン放送中でしたね。テレビ持ってないから伝え聞き程度でしかないですが、そんなに評判も悪くはなさそう。

今週の新連載と最終回

IN

アオノハコ(WJ19、三浦糀)

同名読切(読切は『アオのハコ』名義)が連載化。読切掲載のときにも書いたと思いますが、三浦先生はマガジンで『先生、好きです。』を連載されていた方ですが、全く触れられていないのは黒歴史にされたのか。

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連載化に当たって、先輩が両親の都合で主人公の家に居候するという展開が追加されています。いわゆる同居ラブコメですね。女の子が押しかけてくる場合向こうが明確に好意を示しているパターンが多い(『うる星やつら』、『ToLOVEる』など……)ような気がしますが、気のせいなような気もします。それと比べると本作はかなり奥手な展開でどうなることやら……という感じですが、同居設定ならネタには困らないので総じてナイス改変だなと思います。今のジャンプは純粋ラブコメはないのでいいとこ行けるかもしれません。立ちはだかるとすれば『あやかし』と『ウィッチウォッチ』ぐらいですかね。

コウガさんの噛みぐせ(エッジ5、月野和青)

こちらもラブコメの新連載。気持ちが高ぶるとカニバってしまう何かを噛みたくなってしまうちょっと危ないヒロインと、彼女の秘密を暴いてしまったへたれ主人公をニヤニヤしながら見守ることになりそうです。月野和先生は知る限り過去にエッジに読切2本。

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正直もう読切の内容を思い出せない(『やまがたへなこ~』は微かに記憶にある)のですが、当時の感想を読む限り、読切ではスタンダードなコメディ、或いはラブコメを描いていたようです。1年でここまで性癖を煮詰めてきたか……正直、やるな、といった感じです。マガジンエッジ、性癖の宝庫と呼んで遜色ない感じのラインナップになってきましたね……『くにはちぶ』でリョナもカバーしてるし。

OUT

BUILD KING(WJ19)

もの凄いブン投げの最終回。いやこれ最終回か? 最終回ではなくないか? まあ単行本で加筆するのはよくありますし、それを踏まえて本誌最終回をブン投げるのはよくある手段ですが(c.f.プリンセスハオ)、また一つ歴史に残る打ち切りが発生してしまったなあという感じです。ジャンプは相変わらず大御所にも容赦ないことが分かってよかったです。始まったときにも書きましたが、僕はしまぶーとはとことん合わないので、逆に言うと今回に限って人気が奮わなかった理由がさっぱり分からないんですよね。なにが『トリコ』や『たけし』と違ったのか。まあ時代が違うんですが、それにしてもここまで変わってしまうもんかなというのが不思議です。今の誌面を見ても、競合しそうなマンガがあるでもないし(強いて言えば『マッシュル』ぐらい?)。誰か理由が分かっている人は教えてください。しまぶー先生はお疲れ様でした。

ノケモノたちの夜(WS20)

こちらはひっそりとした幕引き。サンデーの近年のファンタジー系新連載では、一時表紙を獲得するなどわりかしよく頑張った方だと思うんですが、掲載順傾向からするとダイアナ編で吹いた追い風を上手く捉えきれなかったんでしょうかね。読者層は全然違うとは思いますが、直後に『フリーレン』が大出世したのも大きかったかもなと思います。編集部からかかる期待が減ってしまいますからね。と言っても、よくあるにっちもさっちもいかず討死パターンではなく学びの多い連載になったのではないかと思うので、次回作には大いに期待を寄せるところです。お疲れ様でした。

僕、いますよ。(YJ20)

んー、「第1部完!」と最終ページに小さく書かれているだけで、告知などはなし。本当に終わるのか? YJでは最近『ひっこみゅ~ず』が終わったときにサンカクヘッド先生がtwitterで「打ち切りじゃないんで、いずれ戻ってきます!」と言ってたことがありましたが……。とはいえ結婚も急展開でしたし、言っちゃ悪いが打ち切りということなんでしょうかね。良くも悪くも不思議なマンガでした。全体的には令和版の『サラ金』がコンセプトかなと思って読みましたが、作中の活気溢れる社会が羨ましいやら怖いやら……。山田のような気構えもさることながら、ああした本音剥き出しでの怒鳴り合い殴り合いにこそ、本作の風通しの良さの本質があるような気がします。現実の社会の人って、思った以上に怒らないし、面と向かっては敵対してこないんですよね。やんわりと釘を刺すとか、宥めすかして懐柔しようとするとか、すぐに搦手で攻めてきます(もっとも「搦手」とは思ってないでしょうが)。そういう「慇懃」な態度にどうやって対抗していくか。本宮マンガのように手を出すしかないんでしょうか。やれやれ、って感じですね。本宮先生お疲れ様でした。

貧々福々ナズナさま!(YJ20)

こちらは最終決戦をうまく片付けてそのまま終了。よくある流れだとエピローグに一話使うぐらいの尺は取ると思うんですが、稲葉先生はさっさと畳んでしまいましたね。まあ、タカオと中野がくっついちゃってますし、エピローグでやることないっちゃないですけど、あまり見ないパターンに思います。ナズナさま、ホントにあれでよかったのかな……さておき、連載お疲れ様でした。

彼氏絶対殺す彼女vs彼女絶対落とす彼氏(エッジ5)

オムニバス暗殺系ラブコメディもここに終結。設定のインパクトは大きかったんですが、シチュエーションの種類が少なく、初回を上回ることがあまりできないまま出オチのようになってしまったように思います。と言っても1年以上続いたわけか……出オチというのは失礼ですかね。まあなんというか、ラブコメである以上、どうしても最終的に貝習氏が勝つことになってしまう、という構造的な欠陥による部分が大きかったんじゃないかなと個人的には感じます。玉鳥側が勝つと彼氏が死んでしまうので、コメディじゃなくなっちゃいますからね。元々がそういう男子優位……というとちょっと違いますが、そういうシチュエーション、「女子を男子がいなしつつ恋愛を成就させる」という構図に着目した設定ですから、コンセプト通りと言えばそうなんですが、長期連載に耐えるほどのシチュエーションの幅がなかったというか。とまれ、連載お疲れ様でした。

水曜姉弟(エッジ5)

こちらはweb移籍という形で本誌からは退場。人気の問題かもしれませんが、それにしては見切りが早いような気がするので、編成上の都合や、作者都合かもしれませんね。『ざんげ飯』の移籍と同じ臭いがする。くしくもどちらも飯マンガという共通項もあり。個人的には(webを読んでないので)もっと本誌で読みたかったな……。

今週の読切とか

WJ19

ハッピー・ハッピー・バースディ(百瀬直)

ショート読切企画「ジャンプ・ショート・フロンティア」にて『ポポ』の百瀬直先生が早くも再登場。自らの生活を賭して魔法少女として治安維持に尽力する少女の悲劇。「社会から疎外される異形」というテーマは同じですが、ハッピーエンドで全体的に祝祭的なムードに覆われていた『ポポ』とは一転して、はっきりと重苦しい雰囲気のマンガに仕上がっています。ショートということもありやや飛び飛びの展開ですが、デフォルメされた絵柄とメリハリある画面のお陰で違和感は少なく、小気味よいテンポになっているとも言えます。ただ明快にあらすじが把握できるかというとそういうわけではなく……オチも謎を残す形です。まあこのジャンプらしくなさが百瀬先生の持ち味なのだと思いますが。

YM20

上京生活録イチジョウ

モーニングの同名連載がヤンマガに出張。内容はモーニングに過去に掲載されたもの(自転車回)ですね。『イチジョウ』は結構評判もよくて、色んなところで販促しているのでその一環ですが、自転車回よりはもそっといいのなかったかな……と思ったりも。ハムスター回とか。

イブニング9

羽人(宮尾行巳)

コミックDAYSの新連載を先行掲載ということなので一応読切枠として扱いますが、表紙に巻頭カラーと、まるで本誌新連載みたいな扱いですね。そこまでやるなら本誌にも載せてやれという感じがしますが。舞台は古代中国……と思しき国で、仙人や吉兆の霊獣のような存在である「羽人」を巡る物語です。国が乱れたときに現れて、次の支配者に不老不死を授ける……という、易姓革命の根拠としてありそうな伝説が語られていますが、作中では今の支配者、皇帝が「羽人」そのものに変身し、その力を継嗣に譲り渡すという展開が描かれており、伝説は伝説でしかないことが分かります。おまけに「残る羽人を殺せ!」という遺言までついて、オイオイ不老不死ちゃうんか、というツッコミはさておき、どうやら異能異形バトルマンガの様相です。絵は気合入ってるので、期待の新人ということなのでしょうが、この一話だけ読まされてもなあ……みたいなのは正直あります。

メシスタント中島の憂鬱(高島正嗣)

「俺の零話」プロジェクトで登場したメシスタント中島くんが帰ってきました。

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設定上仕方ないとはいえ本業で失敗続きなのが可愛そうなんだよな……。それを挽回するために修羅場を和ませる料理を、という努力は涙ぐましいですが、でも彼の夢からは遠ざかる努力だし……。相変わらず全体的によく出来たマンガだからこそ、中島の悲哀が心に来るんだよな。つらい……。あとオチですが、前回は「実はマンガ家とアシのチームだった」という種明かしそのものがオチだったのですが、今回別にオチをつけないといけないが故に、中島くんが配膳でも粗相をすることになってしまい、これも展開に強いられた無能という感じで可愛そうだなと思いました。

WM20

堂島くんは動じない(ぱんやかわ)

前号に続いて出張掲載。……に見えますが、前号は電子版限定の1話の出張。今号は紙の本誌にも掲載される特別編のようです。だから「2号連続」とかアオリもないし、作者コメが「はじめまして!」とか言ってるんですね。複雑な世の中だ。内容は変わらず、イジリに失敗して自滅するギャル子を眺めるマンガです。僕もこんな気安く接してくれる同級生女子が欲しかったですね。まあフィクションですけど。

最果て寮のベネトナシュ(大熊サイヤ)

別マガから電子版限定で1話が出張掲載してきた、寄宿舎学校の芸術科寮を舞台にしたラブコメディ。芸大マンガや専門学校マンガは結構見ますが、高校の芸術科と言われるとあんまり思い浮かばない気がしますね。専門科があってかつ全寮制というのがそもそも珍しい(国内にあるのかな?)気がしますが、フィクションですからね。専門科と普通科がある学校だと互いに没交渉になりやすいように感じます(特進科やスポ科はそういう傾向があると聞く)が、実際どうなのかな……というところを個人的には知りたいですが、タイトルからして寮生活のドタバタに注目するマンガのようです。そこは残念。絵は可愛いと思います(ここはさすが講談社

YJ20

みんな愛でたい楠部さん(守月史貴

ややスキのある高身長ギャル系女子の生態を翻弄される陰キャ男子の視点から観察したショートコメディオムニバス。あまり見ない組み合わせにも思いますが、よく考えたらアイマス諸星きらりがまんまそれでしたね。まあなんというか、想像上の生物感がすごいですが、フィクションなんで……。オタクに優しい高身長ギャルもいいですね。絵は陰キャ主人公含めて可愛い系です。

明日ちゃんのセーラー服(博)

TVアニメ化宣伝で2ページ。ってただの広告やねこれ……。まあアニメ化おめでとうございますということで。

○に×はあかんやろ!(舩橋弘美)

遅咲きのお笑いコンビの栄枯盛衰の物語。ちょっとした出来心、ボタンの掛け違え、そういう不和から産まれた亀裂は、マンガ世界ではえてして直そうと思えば直せるものですが、現実ではそううまくはいかないし、不首尾に終わっても人生は続いていく。そういう後戻りの効かない現実の後悔と寂寥感がよく表現されているマンガかと思います。絵はやや粗いようにも思いますが、内容にはマッチしていて、インパクトのある芸人顔の表現にも成功してます。

エッジ5

ご無沙汰ちゃんはxxしたい(磋藤にゅすけ)

アプリ「Palcy」から出張掲載のアラサーご無沙汰女子コメディ。レディコミの流れを組むPalcyの中でも特に「らしさ」を感じる作品ですね。まあ、ステレオタイプなんですが……。僕はアラサー女子の生態に全く詳しくもなく、共感できる要素もあんまりないので、ただただ雑学として興味深く読ませていただきました。交際経験あっても5年以上ブランクがあるとこうなってしまうんだなあ……。でもよく考えると、男でも学生時代を最後に交際なしみたいなタイプは次第に名誉童貞みたいな存在になっていっているような気もします。まあ僕には関係ないことですが……。

女装してオフ会に参加してみた。(くらの)

もう実質同時連載だろ、ってぐらい出張してくるな。正直に白状しますが、女装と男装、HNと本名の組み合わせが分からなくなって、誰が誰やら全く分からないままに読んでます。ちゃんとまとめて読んだらいいんでしょうけど、ここまで来ると出張してきても「お前だれだっけ?」みたいになってしまうのでむつかしいですね。ずっと誌面読んでるはずでこれなのに、たまたま読んだだけの人とかからしたら意味不明だよな……。

その他

マッシュル

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ヤバい奴ほど強いときに使う画像です。マンガ世界で普遍的に見られる現象ではありますが。

あやかしトライアングル

テコ入れでふたなりとは! 成年誌どころか少年誌なので表現の限界が低すぎてアレでしたが、攻め方がすごいなーと思わされました。絵面に対して話の内容がヤバい。エロ同人に描けと言わんばかりの内容……。

アイテルシー

これ……不思議ですね。『BUILD KING』と比較したら、どう見てもこっちの方が打ち切り最終回に見えますよ。でも、現実にはあっちが最終回でこっちは来週も載るわけです。最近のジャンプは1クール打ち切りはやらない方針のようなので、本作は一応今クールはプロテクトかかってると見てるんですが、ドベ1獲得やら話の展開やら見ると、結構ギリギリまで打ち切りの可能性見てたのかなと勘繰りたくもなります。うーん、土壇場で何かありましたかね……。これで何事もなく来週終わったらそれはそれで凄いですが、改編のスケジュール上もう1クールは続きそうですかね。

ラストジェンダー

アセク(性愛志向がない)の反対概念、論理的にはあるはずと思いつつも、調べても実在するのかどうか含めてよく分かってなかったんですが、アロマンティックという言葉もあるんですね。今見たらwikipediaにもかなり加筆されてました。恋愛結婚が一般的になってから可視化された、ある種の現代社会の被害者に近いかもしれませんね。全くない人だけでなく、ゼロからグラデーションになっているという点でも適応障害などのいわゆる「現代病」にも似通ったところがあるかもしれない。性的指向は病気ではないですが。

ところで完全オムニバスとして各話が独立しすぎていて、流石に最初の頃の話忘れてきたぞ……これちゃんと人気取って続けられるんか心配になってきた……。

戦隊大失格

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本作は正直そこまでピンと来てなかったんですが、このコマは春場作品の真骨頂という感じですね。自分の一番の味方は自分でしかあり得ない、まずは自分で自分を救え……という哲学をねぎ先生は持ってマンガを描いてますよね。そこがストレートに出ている分かりやすいコマだと思います。

テスラノート

アニメ化決定! って……バカな!? 打ち切り秒読みだと思っていたのに、どこからそんな人気が……

いや、真面目に考えると、これ最初からアニメとのタイアップありきの企画でしたね。声優も決まっていてティザービジュアルも出てて2021年放映って、いくらなんでも今年(いやギリギリ去年か?)始まった連載とは思えないスピードです。マンガの原作が二人クレジットされていること、その片方がアニメの脚本にもクレジットされていることを踏まえると、むしろ先にアニメ脚本があって、それをもう一人の原作者がマンガ用に再編したという流れなのでしょう。そう考えると本連載の体たらくは正直、あまり芳しいとは言えなさそうですが……。

それはさておき下のコマですが、「ダブリングキューブ」はバックギャモンとかに使われるダイスで、2のべき乗が出目になっています。つまり2・4・8・16・32・64が各面の出目になっているんであって、248163264という(莫大な)数字が出目にあるわけじゃないです。いや写植した人も分かってると思いたいんですが、このルビの振り方は分かりにくいよ……「,」(カンマ)で区切るぐらいできなかったのかな? まあ、脚本から起こすときに勘違いした可能性もあって、そしたらちょっと辛い奴ですが……。単行本修正に期待(?)ですね。

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SHAMAN KING THE SUPER STAR

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物語展開の都合上一時的にこう言わせてるだけなのは分かるが、如来様にこんなこと言わせちゃうのヤバいマンガだな改めて見ると……

今週の新連載とか・2021年14号(4/3-4/9)

GW超えて難産でしたが、ようやく1月遅れで書き上げました。しんどい……。

今週の新連載・最終回

IN

出禁のモグラ(モーニング19、江口夏実

鬼灯の冷徹』の江口先生がモーニングで無事復帰。今回は現代日本社会で怪奇譚。怪しい世捨て人風の謎の銭湯の番頭? 「モグラ」に、京都の人の良い学生たちが振り回される形になりそうな予感。大御所らしいスロースタートではありますが、掴みはさすがの強さ。正体も明かされないながら(いずれ明かされると思いますが)超常現象を示唆するような言動を臭わせて読者を離しません。自分の得意もニーズも踏まえてしっかり抑えに来てるなーという印象です。学生コンビは『冷徹』だと後期の桃太郎やポチみたいなポジションですかね。モグラはハクタクよりも性格はよさそう(そもそもハクタクも言うほど悪くないが)なので、ストレスフリーに楽しめそうです。

OUT

仄見える少年 (WJ18)

巻末に落ちてから結構粘ったとは思うんですが、奇跡は起きず轟沈。とはいえ、千手童子との決着こそつかなったものの、人形遣い編も巻くことなくしっかりやりきって、展開がゆがむことなく綺麗に終わったのはよかったんでないかと思います。霊怪との憑依合体が見せ場すぎて、途中から哀別ちゃんが無双してたのはあとから考えるとちょっと面白いですが、まあそういう展開も主人公が謎パワーアップするよりかは良かったかなと思います。全体を通してはどこが悪いと言うのも難しいんですが、まあ強いて言えば華はあまりありませんでしたね。題材上しかたがないんですが。「グロい妖怪と戦う」という雑な枠組みで捉えると、『呪術廻戦』がアタマを抑えているのが環境的には厳しかったと思います。誰でも『鬼滅』や『チェンソー』になれるわけじゃない。

魔女に捧げるトリック(WM19)

渡辺先生久々のオリジナルでしたが、人気奮わずここに散る。敗因はまあ色々だとは思いますが、根本的には設定が手に余っていたと思います。魔女狩り×マジックという発想でしょうから中世ヨーロッパからはどうしても逃がれられないんですが、中世ヨーロッパ自体は人気のある舞台なので時代考証が結構盛んで、事前知識なしに週刊漫画家や雑誌編集が片手間にやってなんとかなるレベルを超えつつあると思っています。まあそれでもケレン味やら絵のハッタリやらで盛り上げて描けばワンチャンあったかもと思いますが、全体として渡辺先生の大人しい作風が悪い方向に出てしまった感じがしますね。マガジンは脇の甘い作家さん多いので、これは編集サイドにも責任があるのかもしれませんが。

今週の読み切りとか

WJ18

プーコラ保護区!!(はせがわたくや)

ヒロアカの代原15ページ。市民に可愛がられる謎の巨大怪獣「プーコラ」を倒さんと奮闘する巨大化ヒーローのギャグコメディ。ジャンプの不条理ギャグは主人公が可愛そうになること多いんですが、本作はプーコラが可愛かったのでそこまで可愛そうでもなく、ストレスレスでよかったです。ギャグとしては、個人的な趣味の面が大きいのでノーコメントとします。

2.5次元の誘惑(橋本悠)

こちらはアプリからの出張掲載。オタ活ラブコメですね。「2.5次元」は媒体に応じて様々なものを指しますが、本作では主にコスプレを指します。冴えないガチのオタクたちがコスプレを通じてラブコメ的展開に足を突っ込む……とまとめると、何やらちょっと高校生版『げんしけん』めいてくるから不思議。実際はもっとエロコメ方向に踏み切っているので、結構別物感あるのですが。オタク文化に明るくないギャルキャラまで完備してますが、幸い彼女には彼氏はおらず、毒牙にかかるラメさんポジションのキャラもいないため、曇ることはなさそうです。よかったね。

きょうせいキノコ(百田稜助)

こちらは「ジャンプ・ショート・フロンティア」より、社会派? SF。巨大なキノコと共生して暮らす街に、反対運動の嵐が巻き起こり……オチもなんだか教訓めいています。主人公が突如反対運動に取り込まれていったのがやや唐突で置いていかれたような気分でしたが、ショートの限界とも言えますし、何より、傍から見ていれば突然「目覚めた」知人というのはああして見えるものなんだろうなとも思います。いずれにせよ、ジャンプではちょっと珍しいタイプのマンガでした。ショートということで、色々実験的な作品を試したい向きもあるのでしょうか。

WM19

杖と剣のウィストリア(原作:大森藤ノ、作画:青井聖)

電子版(DAYS版?)限定で別マガから1話が出張掲載。『ハリポタ』を思わせる魔法学校で、魔法を使えない頭でっかちな「劣等生」が圧倒的な戦闘力で実技点を稼いで成り上がる話……あれ? なんか最近ジャンプでそんな話連載されているような拳一つ、筋肉パワーというコンセプトでギャグコメディテイストな『マッシュル』とは毛色が違い、本作の主人公のウィルは「戦士」であり、獲物(一話では剣)を使ってダンジョン攻略に挑みます。それほどの剣の天才ならば、なぜわざわざ魔法学校で……という疑問への回答としては、幼馴染とした約束が出てくるんですが、うーんなんというか、そうだけどそうじゃないんじゃ……という感じがします。関係ないですが、約束の下りなんかはむしろマガジンの某連載のほうを思い出させますね。ちなみに原作の大森先生は『ダンまち』の作者ですが、本作は小説原作というわけではないようです。それっぽい雰囲気は感じないでもないですが……。

堂島くんは動じない(ぱんやかわ)

こちらも同じく電子版限定で別マガから出張掲載。常に冷静なツッコミ男子と、彼を困らせようと右往左往するギャル系少女のほんのりラブ未満コメディ。宣伝の方向性から見て、ゲッサンの『高木さん』の下手くそバージョンというところから始まったマンガのようですが、なるほど好みなわけだ。本編もちゃんとできていて良いですが、と同時に山本先生からの宣伝コメントの方も笑いました。確かに胸の大きなヒロインって山本と作品で全然見ないな……。

WS19

うぇぶりネタバレ調査員☆一色(一色美穂

3回目(4回目だっけ? まあいいや)の登場一色先生、今回はお子さんとコナンの宣伝。マガジンで『ミヤジマ』がレギュラー化してから随分と経ちますが、サンデーもとうとうwebやアプリに本腰を入れ始めたという感じでしょうか。コナンの赤井さん回だけ抜き出して無料解放しても、赤井ファンは当該単行本全部持ってるんじゃね? と思ったけど、それこそ雑誌やアニメで流し読みだけしてる人たちがこれまでの流れを復習するのにはいいのかもなあ。

今日のさんぽんた(田岡りき)

犬と散歩する天然ボケ少女の日常系オムニバスコメディがアプリから出張掲載。犬がツッコミ役なおかげで、犬を散歩させるというより、犬に散歩させられているという表現が似合いそうな感じですが、まあ、仲の良いコンビです。時系列はバラバラですが、一話でいきなり高校卒業から始まるのは中々面白いですね。いわゆる終わりから描くというパターンの一種とも言えますかね。ぽんたのツッコミが辛辣すぎてややくどいぐらいなのですが、伝わらない一方通行だからこれぐらいじゃないとバランスが取れないのかもしれません。柴が好きなら是非。

モーニング19

レンアイ漫画家 ドラマ放送直前スペシャル(山崎紗也夏

山崎先生のドラマ撮影現場見学レポ2ページ。差し入れたお菓子を自分でつまむシーンでちょっと笑いました。『レンアイ漫画家』はもう終了して結構経ちますが、ドラマ化に際してかなり手を入れているとはいえ、昔のものを取ってこないといけないぐらい原作が枯渇しているのだろうか……などと邪推してしまいます。まあ、最近はマンガ原作ドラマが当たってるらしいので、テレビ局も必死に探しているんでしょうけど。僕はドラマは見ないので、山崎先生の新作が読みたいですね(強欲)

ざんげ飯(こだまはつみ)

もはや不定期掲載と言っても差し支えないペース。今回は夫婦の営み編(?)というので、ありそうでなかったちょっと珍しい回という印象です。まあたかちゃんが寝落ちオチなのでほとんどエッチなコマはないんですが。でも元々そういうウリのマンガではないしな……。ただまあこういう話があるとNTR同人的な妄想の余地は膨らみやすいですよね。モーニングはオタクには目つけられにくい雑誌ですけど、世の中には『おくさん』のNTRエロ同人だってありますし……。

神風お兄さんといっしょ。(うづきあお)

月例賞奨励賞受賞作。双子の悪ガキと不思議な催眠術? で遊んであげる優しい? 近所のお兄さんが主人公のショートコメディです。子どもの遊びのテンポの小気味良さの再現度がめちゃくちゃ高い。催眠術という導入こそフィクションですが、子どものごっこ遊びと思えばあれぐらいのぶっ飛び方とスピード感は自然です。神風さんは神風さんでダウナー系のキャラクターで、子どもを適当にあしらいきちんと(満足させてから)追い出すために催眠術を使ってるのがナイスですね。

YJ19

げんさくひなたざか(原作:渡邉美穂、漫画:赤坂アカ

3号連続企画の最終回。導入読む限り今回の子が一番の常識人っぽいかな……内容も割と普通のゾンビサバイバルモノだし。しかし、本当にこの企画なんだったんだ? 3つの読切の間に何の関連性もなかったし、赤坂作品と繋がりがあるでもないし。本当に赤坂先生が好きなアイドルに会いたかっただけなのでは……という疑問が拭えない。

雨忘-あめんぼ-(河上だいしろう)

触れると記憶を失ってしまう「毒の雨」が降り続くようになった現代日本を舞台にしたSF的ヒューマンドラマ。雨を恐怖の象徴として描き始めておいてから、見せ場のシーンで逆に救いを齎す存在として使うという構成がよく出来ていて面白かったです。最初に自分を守ってくれる存在として登場した「薬」が自分を阻む「枷」として機能して、最終的には守られた悼みの感情を大事にしていく、という二段構えもいいなと思いました。設定的には色々気になることも出てきそうですが、読切なのでこれぐらいでもいいかなと思います。

カーテン・レーザー(坂盛)

1億円40漫画賞の「天才主人公型スポーツ」部門の準大賞作。ってなんだよこの部門名……。凡才主人公のスポーツはまた別に分けられてるのか?

テーマはスノーボードです。競技会レベルのスポーツとしてのスノボはハーフパイプ(フリースタイル)ぐらいしか知らなかったんですが、タイムアタック系もあるんですね。純粋な滑走路を下るアルパインと、フリーのような特殊な形状のコースを使うスノーボードクロス。本作は「天才主人公型スポーツ」という制限を逆手に取った形で、主人公はクロスの選手なのに作中ではフリースタイルの話ばっかりでしたが、個人的にはクロスやアルパインの競技内容をもっと見てみたかったなーと思いました。完全に個人的な興味の域ですが。絵はやや荒くも感じましたが読みにくさはなく、躍動感もあってよかったですし、ストーリーとしては複雑な構成のはずですが分かりにくい部分もなく、上手なマンガだったと思います。

その他

雨と君と

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仕事してないときに使ってください。

葬送のフリーレン

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いやー、デンケンさん前々から結構フィーチャーして好感度上げる方向に描いてるよなーとは思ってたけど、これは流石にずるい。完全に好きになっちゃうでしょ、こんなおじいちゃん。宮廷魔術師まで登りつめる人はやっぱすごいよ。

ポンコツちゃん検証中

今さらだけど、夢咲さんとバクシンオーって同じ鳴き声だな……

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(これは今週号掲載話ではなく一話からの引用です)

www.youtube.com

天野めぐみはスキだらけ!

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東大行かなくてもいいときに使う画像です。

今週の新連載とか・2021年13号(3/27-4/2)

気付いたら一ヶ月も遅延してた……。いくらウマ娘にかまけてたとはいえ、それだけで言い訳の立つ状況じゃないですね……。もう読み返せなくなってる奴とかあるし……。

さて本週は四月馬鹿の週ですが、マンガ界隈ではあまり興味のある話題はなく。ジャンプがボーボボで遊んでたぐらいかな?

今週の新連載・最終回

IN

利口になるには青すぎる(YM18、原作:大沼隆揮、漫画:内田裕人)

本作を一言で言うと……めんまが死なずに大人になるまで再会しなかったあの花的な奴です。いやちょっと乱暴か。サブヒロイン? のあかりはあなるとつるこ足して2で割ったような感じだし、ぽっぽもいないし。とにかく、ゲームオタクのニートが長らく会っていなかった幼馴染たちとの再会を機に、プロゲーマーへの道を歩み始める……といった展開が予想されます(JGCの監修もついてるしな……)。その幼馴染グループ、「四角レンジャー」は幼少時にポケモンが元ネタらしきゲームで集まっていたメンバー、ということなのですが、作中でレンジャーが挑戦するゲームはフォートナイトやスプラトゥーン辺りがモデルと思われるTPSです。まあ、ポケモンでプロゲーマーっていないですからね。ゲームとしては非常にやりがいのある難しさなんですが。TPSは導入だけでポケモン始めたら面白いんだけどな。なお、作者はどちらも新人の模様。

JKさんちのサルトルさん(モーニング18、漫画:さのさくら、原作:大間九郎)

あの哲学者のサルトルが宇宙人にアブダクションされて犬(パグ)の身体に脳移植され、現代日本(川崎)のJK宅に居候する話。うーん、濃い。濃いんだけどなんていうか、調味料そのまんまの味付けって感じですね。サルトル先生が犬の身体にも現代日本社会にもあっさり馴染んでるの、冷静に見るとちょっと怖いなと思いました。いくら実存主義の大家とはいえ、なろう小説文化にそんなあっさり染まるなんて……。僕は哲学は完全に素人なので(『ソフィーの手紙』すら途中までしか読んでない)哲学を勉強した人からしたらどうなのかは分かりませんが、読んだ感触としては日常哲学トリビアものとして無難に続きそうな感じです。

本編とは無関係なんですが、漫画クレジットのほうが先で、原作クレジットのほかが後というやや珍しい順番。小説原作というわけではなさそうですが……。大間先生は『マズ飯エルフと戦場暮らし』などでも原作担当ですね。

OUT

今週は最終回を迎えたマンガはありませんでした。端境期ということですかね。

今週の読切とか

WJ17

品出しの幽霊(中畑りんたろう

読切企画「ジャンプ・ショート・フロンティア」からは今回は新人のホラーです。短いページ数に起承転結がきっちり収まっていて完成度も高く、しっかり怖い現代和風のホラーになっています。オチは流石にある程度読める範囲ですけれど、演出でがっちり見せてきますし、絵柄も静かな作中の雰囲気をよく捉えていて調和しています。同じようなクオリティで量産できるなら普通に連載狙えますね。いい読切でした。

WS18

死神坊ちゃんと黒メイド(イノウエ)

ひさびさのような気がする出張掲載。本編ではよくあるのかもしれませんが、出張でメインの二人以外が登場するのはちょっと珍しいですね。設定上仕方がないですが、なんかややNTRというかネトラセというか、そういう気配がある話が人気というのはそれでいいのか……?

君は冥土様。(しょたん)

この2作が同時に来たので気付きましたけど、サンデーのアプリでは今メイドが流行りなんですね。なんだかサンデーの中でだけ流れている時間が違うような気がちょっとしてしまいますね……(古いとは言いたくないが)まあかわいいは正義なのでいいんですが、しかしなんというか、もっとエッジの女装TS推しみたいな突き抜けた性癖を見たい気持ちがある。

うぇぶりネタバレ調査員★一色(一色美穂

おお、ついにサンデーがアプリの定期購読にラインナップされたのか。今は毎週買ってるけど、値段や特典によっては乗り換えてもいいな。

ところでこのM川編集って、『十勝ひとりぼっち農園』にも出てくるミヤガワ編集ですよね……やはりチャラ男なんだな……。

YJ18

げんさくひなたざか(原作:上村ひなの、漫画:赤坂アカ

日向坂赤坂コラボの第2弾。赤坂アカの壮絶な無駄遣いとも言える上村ひなのは不思議ちゃん……ということらしく、出てきたマンガもそういう感じの内容ですが、微妙に突き抜けた感じがないところが、作った不思議キャラじゃない感というか、素人っぽさというか、まあ味があります。しかし本当になんの企画なんだこれ……

瑠璃も玻璃も照らせば光る(綴喜大)

「才能」に悶え苦しむ女子高生達のガール・ミーツ・ガール。建前としてはどちらも主人公だとは思うんですが、才能の「ある」サイドにメインの視点を置いて感情移入しているのがちょっと珍しいなと思いました。「すげー上手くて努力もしてるすごい人」が、実は「才能があるのに努力しないでそれなりにやっている自分」に嫉妬してた、って意外性はあるけど、あんまりウケる設定ぽくはないかな。けれど、ドロドロクソデカ感情ソフト百合としては最高級の出来栄えです。絵の躍動感も相俟って、動きのないマンガの中に暴れ出す感情が存分に表現されています。「アオハル」路線の正統派後継者といった感じでしょうか。今後に期待です。

その他

破壊神マグちゃん

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真面目な空気にならないときに使う画像です。

高校生家族

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仕事が嫌で資格試験に逃げているときに使える画像です。

ハコヅメ別章 アンボックス

カナ辞めちゃった……。時系列としては結局、普通に本編と並行でしたね。河合も登場してたし。明らかに主人公がカナなのと、話の流れがどシリアス過ぎて重いので、本編のナンバリングからは外すということにしたかったんでしょうけど、しかしこの話が単行本で丸々別冊になると、後で読み返したときに「え? カナ突然辞めたんやけど……なんか他の人も心労しょってるし……」ってなるんで混乱しそうですね。いや、まあいいんですが。

今週の新連載とか・2021年12号(3/20-3/26)

この週はシリウスの新人賞があって書くのに時間がかかったこともあるんですが、やはり遅れの元凶はウマ娘でしょうね……いやはや……。あと4月入ってからやたら眠くて、睡眠時間が激増してるというのもあります。お陰でもの凄い未読在庫がたまってきましたね。かなわんわ。

今週の新連載・最終回

IN

謎解きよりも大変だ(YM17、遠藤準)

高校の「謎解き愛好会」なる怪しい部活で、美人の変人部長と朴訥男子後輩が乳繰り合うシチュエーションコメディ(謎解きつき)。あれ、なにかに似てますね。そう、最近連載終了した、なにか……。

いや、これでも僕、真面目なのでちゃんと解決編入る前に謎解きしたんですよ。キツツキ、マムシはすぐ分かったんですが、ヒント2は「?」のところに1文字ずつ入るのかと思って解けず。ただ、残ったカタカナから動物で連想するとほぼ「シヤチ」か「シヤケ」しかない。ところがどっちで消しても「ぱいもみ」か「ぱいみ」と残ることになって「大事な物」という題意と整合しない。うーん、シャチorシャケという推測が間違っているのか、しかし他に適当な解答らしきものもないし、まさか「出題ミスで間違えて『ぱいもみ』を答えにしてしまいました!」なんて……いや、流石にそんな『手品先輩』の二番煎じみたいなこと、いくらヤンマガとはいえやらないだろ、僕が解けてないだけだ……などと小一時間うんうん唸った末、ギブアップしてみたら

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あのさあ……

くしくもアズ先生の新連載開始と同じ週の出来事なのでした……(後述)

ヤンキー水戸黄門(イブニング8、和田洋人)

テレビドラマでお馴染みの水戸黄門を『暴れんぼう将軍』的なやんちゃする御曹司として再解釈する歴史モノコメディ。作者の和田先生は『ファラ夫』の人ですって。本作は完全ギャグという感じではないので、意外というか、作風の幅が結構広いですね。歴史ネタという意味では同じなのかもしれないが……。水戸光圀の異説というのはときどき話題になるように思いますが、まあそもそもドラマの『水戸黄門』が実質架空の人物像ということもありますし、どれが本当とかそういう固いことはあまり言うべきじゃないのかもしれません。歴史上の人物がヤンキーキャラというのはどっちかと言うと『花の慶次』が先駆けという気もします。超えられるか。

賢者が仲間になりました(WM17、アズ)

先述したアズ先生の新連載。まずまさかの週マガ登場というのに驚き。ページ数は相変わらず抑えられていますが、それでも話数分割なしに堂々14ページ! 内容もドラクエ的剣魔法世界の話かと思いきや、そういうのとは全く関係なく、引きこもり系主人公の部屋に突如やってくる謎の天真爛漫美少女がちょっと良い感じの説伏っぽいことを言い放つのが「賢者」っぽいというだけの、独特のセンスのタイトルです。ヒロインの路線は黒髪ゆるふわロングでこれまでのアズ先生のレパートリーにはないタイプ。少年誌というので自粛してるのか、エロネタが封印されているのもまた読後感が違いますね。これが毎週読めたら中々よいですが、まあ、無理に毎週載せなくてもいいんじゃないかなとは思います。クオリティを優先してほしい。

ワールド イズ ダンシング(モーニング17、三原和人)

本作は一言で言えば、『はじめアルゴリズム』の三原先生が世阿弥を主人公にしてみたら、世阿弥がはじめみたいな不思議星人になってしまった……という感じです。なんならこの世阿弥、はじめの前世かなにかじゃないのか? とすら言いたくなる感じになってますが、続編とかではない、はず……。まあ、芸人というか、芸術家というか、世阿弥が変わった人であっても違和感はないので、キャラ付け自体はそんなに言いつのるようなことではないけれど。世阿弥自身、著書は多く伝わっていますが、彼の人となりはあまり伝わっていないので創作の余地が大きい部分でもあります。

OUT

おたくの隣りはエルフですか?(YM17)

オタクと異世界エルフのラブコメが大団円で終了。ラストやや駆け足……というか唐突にも感じましたが、過不足なく描ききったのではないでしょうか。というかむしろ、中盤から連載が発散気味になって新キャラが出ては消え出ては消えという形になり、スルトさんのオタクエピソードがあまり出てこなくなったがゆえに、原点回帰の最終エピソードが唐突気味になってしまったのかもしれません。スルトさんはエルフ、大家さんがサキュバスまではともかく、他の異世界系キャラが神様ばっかりだったのもちょっと拡散気味だったかも。とまれ、ヤンマガの貴重なオタクエロコメ路線がまた途絶えることになりました。当面は『たわわ』で繋げということか。お疲れ様でした。

怪物王女ナイトメア(シリウス5)

『怪物くん』オマージュで人気を博した本作も今月で終了。光永先生もW連載はしんどかったか、ここ1年ほどは休み休みの進行だった気がします。ま、だから終わったとは言いませんが、基本的に前後のつながりがあまり関係なくていつでも終われる構成だったのも事実です。最初からこういう終わり方するつもりだったんでしょうね。クライマックスにむけて盛り上げるとか、そういう感じの流れもなかったので読んでてやや面食らいましたが、元々シンプルな展開のマンガなので、通常進行でしょうね。振り返ってみればリザもヒロも参加できず、結構なピンチだったのは事実ですし(ヒロは元々戦力にはならないし、『死に続ける』ことで貢献してたけど)。ペニーワイズの正体がイスの偉大なる種族というオチはTRPGのシナリオで普通に使えそう、というか、そうやってシナリオメイキングすればいいんだ! という感じで参考になりました。お疲れ様でした。

今週の読み切りとか

WJ16

落ち武シャーク(原作:千田さとし、作画:都築拓也)

都市伝説から産まれた妖怪を退治する学生インターン公務員が主人公のバトルアクション。元々はストキンで入選した作品に作画をつけたみたいですね。作者コンビはいずれも新人です。妖怪共存・退治モノとしての枠組みの中で、全体通して読めば王道なのに、新種の妖怪を「創作妖怪」と呼ぶところから、「落ち武シャーク」の名前や見た目など、随所に捻りが効いていて中々良かったです。「落ち武シャーク」自体が多数種存在していて、それらを退治していくのを暗示するオチ。ここまで特定の妖怪にこだわる形なのがちょっと不思議ですが、まあ読切作品としてはそんなにおかしくはないか。絵はやや固い感じのところもありますが、少年マンガというか、いかにもジャンプって感じの絵で、ストーリーにはよく合っていると思います。

無智との遭遇(屋宜知宏)

こちらはショート読切特集「ジャンプ・ショート・フロンティア」より、『アイアンナイト』の屋宜先生がカムバックです。中身は宇宙開拓SF。宇宙人から受けていた敵意のメッセージは自分たちの態度の裏返しに過ぎず、彼らは我々を助けようとしてくれていた……という、教条的ではありますがシンプルな構成で、15ページの中で綺麗にまとまっていて面白かったです。屋宜先生の引き出しもなかなか広いですね。褐色メガネは性癖。

WM17

宇宙人を拾いました。(芝間スグル)

SFのんびりコメディ8ページです。作者は別マガで連載経験あり。『FREAKS FREAK COMPANY』、見覚えあるのでどっかで読んでたかもしれん。本作は1ネタあるんでマンガにしてみた、ぐらいの軽いノリを連想させる構成で、捻りもないですが、普通に面白いですね。ウーナが性癖にささる人にはささるでしょう。個人的にはそこまで。

WS17

グレイテストM~偉人麻雀大戦~(原作:河本ほむら・武野光、作画:山田秋太郎、監修:水口美香)

歴史上の人物に麻雀勝負をさせるために作ったマンガ(本作から僕が受けた印象であり、公式の見解ではありません)の1話がうぇぶりから本誌に出張掲載。原作は『賭ケグルイ』コンビというか、兄弟と言うべきか……。話の流れと説明の適当さから、「とにかく歴史上の偉人を麻雀勝負で戦わせたいんや!」という強い意志を感じるのがいいなと思います。麻雀のトーナメント戦って普通参加人数は4の倍数になるように調整するはずなのになぜ34人? と思ったら、普通に雀牌の種類だと気付いて失笑しました。麻雀に対する謎のこだわり。主人公的ポジションはヘレン・ケラーのようです。全盲聾が麻雀できるのか? というところからマンガがスタートしていそうな感じ。やはり牛乳先生はギャンブルマンガを描いてこそ、ということなのか……。

アフタヌーン5

連作『蟲師』番外短編「地翔る影」(漆原友紀

蟲師』は2年ほど前に映像化されて以降、直近ではとりたてて動きもなかったと思いますが、『猫が西向きゃ』の完結後のリフレッシュを兼ねてという感じですかね。一応関空のマンガイベントに『蟲師』が取り上げられているらしいです。今回は「とりかげ」という蟲の話。ギンコさんは最後のほうにちょろりと顔を見せてくれます。

大人のそんな奴ァいねえ!!(駒井悠)

駒井先生、今はwebで続編を描いているんだそうで、今号はその出張掲載ということです。「大人」とついているのは卒業して大人になった面々による直接の続編だから、ということのようですが、下ネタが大人仕様になったかというとそういう感じではないですね。いや元から大人仕様の下ネタだったのかもしれないが。

月に吠えたンねえ(清家雪子

連載終了していた『月に吠えらんねえ』ですが、Palcyでスピンオフして(公称は「ライトにリブート」)続行していたようで、本誌に出張掲載でカムバックしてきました。本家は戦争詩の話題に真正面から組み合ったおかげで重々しい展開が続いたことを加味してか、こっちは小ネタ中心に擬人化CPモノとしてワイワイやっているみたいです。薄々思ってはいましたが、やはり『ヘタリア』的な人気に支えられているようです。なんjに脳が犯されているせいで最初「ゴが抜けてるな」とか思ってしまってすみません。「吠えたりない」→「吠えたんない」→「吠えたんねえ」→「吠えたンねえ」ですね……。

モーニング17

とんがり帽子のアトリエ(白浜鴎

モーニング増刊から主張掲載。これまでも度々来てましたね。今回は料理じゃなくて本編の方。アトリエの弟子たちの洋服選びの話です。料理もそうですが、設定の一つ一つが凝ってるんだよな……。短いページの中でも世界がしっかり伝わる内容なのはすごいです。

YJ17

げんさくひなたざか(原作:小坂菜緒、漫画:赤坂アカ

なんか突然始まった、日向坂46のメンバーの作った原作を赤坂アカ先生にコミカライズさせるという狂気の連作企画。週刊連載を2つも抱えてる人にこんなアホなことをさせるな(マジレス)1週目の原作は小坂菜緒。日向坂の中では一番雑誌グラビアで見掛けるような気がする。内容はメンバーの異世界転生チックな感じで、無難に流行と需要を抑えている感じはあります。

わらびちゃん、愛されています!(青目槙斗)

幼馴染に中々振り向いてもらえないVTuberの中の人系根暗ヒロインのラブコメディ。こないだのエッジの読切と似てますが、あれよりも設定は今時ですね。襖越しにVRとリアルが交錯するシーンは中々面白かったです。客に押し入れに押し込めんなって話ではありますが……。あとこれ初見では気付かなかったんですけど、「こんありー」って「『こんにちは』ありがとうございます」って意味じゃなくて女王アリ系VTuberだからそういう挨拶にしてるんですね。「こん^^」「あり^^」ではなかった。老害のたわごとです。

シリウス5

トビ嬢は遥か高く!(櫻井ゆうすけ)

新人賞大賞作。工事現場の鳶職として働く(元)お嬢様高校生と女庶民主人公の出会いと友情の物語です。なにしろ設定の奇抜さが目を引きます。鳶職は肉体的にも過酷な職種ですが、技能資格の設定されている高度な専門職でもあります。まあ実態としてそうした運用がされているかは別の話ですが、女子高校生が日雇いバイトでやっていくには色んな意味で大変です。生命を危険に晒してるという意味で金払いはいいのかもしれませんが……雇うほうも雇うほうだなぁ。ご安全に!!

姉の運が悪すぎる(駒鳥ひわ)

新人賞佳作。不運な姉を「悪運避け」としてスカウトに来た天使から守ろうとする妹が主人公のスラップスティックコメディ。新人賞らしからぬ完成された作風で、構成もしっかりしてます。ただ「運が良すぎて人の悪運を全部被っている」って設定はどうなんですか……? 確かに世界全体の運の総量は増えてるんですが、お姉ちゃん個人の運はマイナスになっているわけで、それって本当に運がいいと言えるのかしら……? これ、もう一捻りぐらいしたらちゃんとツッコミに耐え得る設定になりそうなので、編集さんと一緒に頑張ってほしいなと思いました。

夜明けに咲く(近衛悠)

こちらも新人賞佳作。幼馴染の少女と死んだ祖父の家の蓮の池を掃除するちょいホラーなハートフルラブストーリー。最後突然「売らないでください!」から最後のシーンまでの展開はかなり強引というか、それまでかなり丁寧に暁介と夏蓮の関係を描いていたので落差に驚きましたが、ページ数とかの都合もありましたかね。ハッピーエンドでちゃんと纏めきったのはよかったんじゃないでしょうか。

ブラックフェザー(薊マスラオ)

新人賞奨励賞作。銃に宿った悪魔と共に悪魔退治をする少年エクソシストのバトルアクションですね。内容としては通りいっぺんですが全体として破綻なく無難にまとまっています。アクションシーンは控えめですが、絵とコマの完成度は高いのではないでしょうか。

マッチングメイド(ネオガシマ)

こちらも新人賞奨励賞作。侠気溢れる日雇いメイドが、可愛い下着デザイナーを夢見る引きこもりショタお坊ちゃんを献身的に支えるギャグコメディ……うん、いや? なにか違うような……。絵がやや拙い感じを受けますが、ギャグと絵面の勢いで十分押し切れる内容。ストーリーもさることながら、とにかく1コマ1コマの画面のパワーが凄いです。ちょいエロを押し出しつつハイテンションギャグ(ギャグなのか?)で乗り切るという作風はちょっとアンドー先生の『憑依どーん!』を思い出しますね。こっちはホラーテイストはないですが、むしろその分クセが(比較すれば)減って読みやすいかも。性別の枠を超えてるしエッジあたりで連載して欲しいですね。僕好みのマンガでした。

破壊神マグちゃん

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様付けで呼んでいるのに下等生物(ニンゲン)と認識してるのいいですね。恐れていても自分たちの方が本質的に上位存在だという優越意識は自然に持っている辺りが、陰キャ陽キャに対する根拠なき優越感を意味しているような。

異世界紀元前202年

ハンニバルが皇帝名乗ってて吹いた。歴史に詳しくないマンなのでほとんどwikipediaの受け売りで申し訳ないんですが、カルタゴは制度的には共和政や貴族政に近かったらしく、政治の権威としては「王」ではなく、議会(元老院だったか民会だったかは議論が分かれる)に選ばれた「スーフェース」(ローマにおける「執政官」のような立場)だったとか。ローマとは異なり、軍指揮権は持っておらず、将軍が別に置かれたそうです。まさにハンニバルが将軍の代表例ですね。とはいえ、建前と現実は分けて考える必要があり、事実としてローマにおける「皇帝」は、建前としては「執政官の権限や軍の指揮権、護民官の権限などを議会(元老院)から移譲された存在であり、民衆によって選ばれ、支持を受けている」ということになっていました。従って、本作における「ハンニバル皇帝」も、同様の論理によって「カルタゴの民衆から信託を受けて、スーフェースと将軍職を兼ねた存在」として成立している可能性がありますね。実際、史実でもザマの戦い敗北後にハンニバルカルタゴ復権し、「スーフェース」として瀕死のカルタゴを立て直す手腕を発揮しています。なお「皇帝」は中国語由来の言葉ですが、この感想、及び作中カルタゴにおいては"imperator"の訳語として使われているものとして考えています。"imperator"はラテン語で、元来は「(執政官の)軍指揮権(命令権)を持つ者」を示す言葉であり、ローマが使い始めた言葉です。で、(ラテン語なので)当然と言えば当然ですが、暗黙に「ローマの(正当な)支配者」を指します。本作ではカルタゴ国内で同等の経過を経て概念が形成されたと考えるべきでしょう。本来は作中ではラテン語ではなく(カルタゴなので)フェニキア語で同等の言葉が産み出されており、その訳語として「皇帝」が当てられているとするべきですが、僕がフェニキア語に全く明るくないので突っ込むのはここまでにしておきます。

スキップとローファー

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あんたに何がわかんのと思ったときに使ってください。ミカちゃんやっぱええわあ。

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いつかミカちゃんをちゃんと肯定してくれる王子様が現れてほしいですね。それは志摩くんじゃないのだろうけど。

ダーウィン事変

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白人男性(ホワイトフィメール)ってなんだよ。ところで米国では白人男性による銃乱射事件が連続した(犯人が主張した政治的声明は全部バラバラだが)ことが社会問題になって、それの原因がインターネット上のインセルコミュニティ(4chanとか8kunとか)と目されて対策が講じられようとしてるとかなんとか。今回のこれもそれを多少はイメージしてるでしょうね。

今週の新連載とか・2021年11号(3/13-3/19)

ウマ娘で寝不足です。感想もなんか薄味になってしまいました。

今週の新連載・最終回

IN

今週は新連載はありませんでした。

OUT

ドラゴン桜2

大団円……と言っていいでしょうか。主要なネームドキャラは一通り合格してハッピーエンドなのは間違いないですが、13人とかいうゴールラインが直前に引かれてしまったせいで、名前も顔も分からない二浪のモブが最終話の鍵を握る! みたいな引きになってしまっていて、正直これでいいのか? と思ってしまいましたね。まあだからと言って最後の13人目が早瀬や天野だったらいいのかというとそういうわけでもないですが……。とは言っても受験漫画なんて上手くオチつけるの難しいですよね。1のときは矢島は落ちて浪人生活入って終わったんでしたっけ? それを思うと三田先生があっさり終わらせるのはいつものこととも言えますね。お疲れ様でした。

今週の読み切りとか

WJ15

buster sweet(浜田志紀)

殺し屋一家の跡を継がせようと迫る父親と、ケーキ屋になるのが夢の少女の親子喧嘩登校バトルショート。短い中にエンタメがしっかり詰まっていて、画面も読みやすいし、中々面白かったです。毎回思うけれど、週ジャンは新人でもレベルが高いよ。

星、夜、星(たるは)

手塚賞が100回記念で海外特別部門を設けていたそうで、入選・準入選作品が電子版に一斉掲載されました。本作は入選の1作目。架空世界の荒野で奪われ、虐げられ、投げやりに生きている少年が、不死身の少女との出会いを通じて戦いの中、人生の夜明けを取り戻していく長篇です。深い陰影の絵は迫力があり、アクションシーンの動きも勢いがあっていいですが、内容に緩急があまりなく、読んでいてクラクラしました。完全創作世界に入り込むのが大変だったというのもあったと思いますし、導入がもそっと丁寧だったらまた違ったかもしれません。作者は韓国人の方のようで、原題はハングルだったようですが、本誌掲載に伴い和訳されたようです。

ARMADOS(Saikomic)

退屈な日常に倦んでいだ主人公が得たヨーヨーを操る異能の力と、人々を襲う鬼とのバトルアクション。異能バトルマンガの一話目のお手本みたいな読切で面白かったです(一話目っぽいこと自体は読切でもよくあることなので悪いことじゃない)。基本的には日本のマンガのフォーマットながら、部分的にはアメコミっぽい流れや動きもあっていいですね。ただマンガとしてはよく作れてるんですが、能力の設定とか戦う相手の設定とか、そういう部分はほとんど掘り下げてくれなかったので、「理由とかどうでもいいから異能でカッコいいバトルがしたい!」という主人公のキャラクターも相俟って、なんというかバックボーンのない、「形だけなぞった」作品になってしまっているような気もします。「2話」が読みたいですね。

雨男 Rainy Man(目食)

ひからびて人間が死に絶えた世界に生きる異形の少女と、自称「雨男」の仮面の男の出会いと、乾いた世界の悲鳴と献身を描いたホラーアクション。ゾンビや男のおどろおどろしい「仮面」など、全編を貫くエキゾチックでぞわりとした空気感と、血を暗示した「赤い雨」の生臭さがよく描けていて中々凄い。女の子はメカクレ褐色角と属性山盛りで可愛かったです(小並感)

DEVIL DIVE INFERNO(Jeronimo Cejudo)

プロレスのヒーロー=ルチャドールスペイン語。メキシコ等の中南米が舞台か?)に憧れる孤児院の少年とプロレス界のヒーロー、エル・ディアブロとの出会い、交流、戦いと成長を描いた本格派の読切。4作の中でもっとも「日本のマンガ」らしさを感じました。シャープな線と白黒の使い方など、絵の部分が大きいですかね。セリフ回しは流石にややぎこちないですが、ここまで行くと日本人が普通に描いた原稿と言っても通りそうですね。内容も定番ですがテーマははっきりしていてブレず、試合やギャグシーンなども分かりやすい読みやすいで完成度の高い原稿だと感じました。

YM16

今夜は車内でおやすみなさい。(小田原ドラゴン

ヤンマガwebからの出張掲載。本作としては2回目ですかね。2話同時掲載ですが、どちらもホロリと悲哀を誘う内容。まあでも、2話目なんか一歩間違ったらtwitterで宣伝どころかもう一度炎上する奴ですけどね……。もうDM送ったシーンから展開予想できて心が痛かったです。そうなるに決まってんじゃん、なんでそんなことしちゃうんだよ……でも、それが分からないからこそ、僕らはこうして負けているんだよなあ。あと、「月刊1ページ」という割には本作、1話辺り10ページあるんですが、この後また話が変わって、web連載ならそれぐらいいけますよってことになったんでしょうか……? それ自体はいいことですが、そうするとこの1話目の話っていったい……みたいなところはちょっとある(自虐エッセイってそうなりがちだが)

二度と自撮り送ってやんない!(竹掛竹や)

こちらもweb連載の出張掲載。同人? エロマンガを描く幼馴染のために素材として自撮りを提供する女子高生のラブ未満ショートコメディ。一言で言えば発想の勝利という奴ですね。男側はLINEの文面と原稿の上の手だけでよくて、ヒロインだけを一生描いていればいいなんて、考えれば考えるほどよくできたマンガだなあ。ヒロインは可愛いと思いました(小並感)

エッジ5

ウイルス転生から始まる異世界感染物語(原作:結城絡繰、漫画:ピロ汰)

「水曜日のシリウス」から出張。なぜシリウス本誌でなくこちらへ……? それはさておき、クレジット見る限りどうやら小説原作ではなくてマンガから起こした企画みたいですね。ウイルスという存在が異世界にもいるのか、とか、ウイルスに自我は保てるのか、とか、意識乗っ取りってどういうこと、とか、色々突っ込みたくなる要素はありますが、冷静に考えると、別に異世界の「ウイルス」がこの世界のウイルスと同じ仕組みである必要がないので、そこはどうでもいいですね。「コンピュータウイルス」だって、生物学的ウイルスとは全然別の概念だし、魔法生物的な異世界ウイルスがあっても問題ないか。感じとしては「転スラ」に近い読み心地がしそうかなと思いました。あれも乗っ取りではないけど、「捕食者」で姿形を再現するところから始まって内政無双ですからね。

女装してオフ会に参加してみた。(くらの)

あれ? 先月で出張終わりじゃなかったのか? まあいいや。今回はココアさんの素顔解禁回ですが、そりゃ女装が似合ってしかもそこそこ綺麗めになるんだから素材がいいに決まってるんだよなあ……。はいはい男姿でも素材良しなので可愛い可愛い(投げやり)。やはり我々負け組の夢も希望もバ美肉にしかないんだ!

WS16

うぇぶりネタバレ調査員★一色(一色美穂

うぇぶり宣伝マンガも3回目ですね。宣伝対象は新人読切の企画ということで、ちょっと珍しいですね。固定化していない不定期広告だからか、一色先生のガツガツした感情が相変わらず剥き出しになっているのがいいなと思います。そういえばこないだ子育てマンガバズってませんでした?

モーニング16

Bye-Byeアタシのお兄ちゃん(竹内佐千子

連続読切の後編は、犬(ポメラニアン)編! なんとケモです! ただし、ケモナーの王道パターンたる動物化・モフ化に行くのではなく、人化の方向ですね。でも、喋れないまま、犬耳残ったままというのは結構ツボを抑えている感じはある。美少女妹メイド受肉による救いは種を超える……やはり我々にはこれしかないんだ!

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YJ16

吸血鬼ちゃんは鏡にうつらない!(古宮海)

『可愛そうにね、元気くん』の古宮先生がショートラブコメで帰ってきました。

『元気くん』ではドSヒロインと気弱ヒロインとが分かれていましたが、吸血鬼化させることで合体させる術を編み出したようです。相変わらず安定して性癖が歪んでいて面白いですね。

箱入り娘のDAY to DAY(藤丸)

口うるさい委員長と幼馴染の不良男子のシチュエーションエロコメディ。藤丸先生は成年誌でこれまで主に活動されている方ですね。道理でエロマンガ物理学みたいなのが働くわけだ(?)青年誌とはいえ18禁よりはソフトなエロですが、女体表現は流石にプロ。ただ2話目でヒロインがそこらへんに落ちていた(?)箱を被っているのはよく分かりませんでした。いや「箱入り娘」に合わせたかったのは分かりますけど、犬じゃないんだから。これもエロマンガ時空ではよくあることなのか?

魔王様の娘にかしづきたい!(煩悩寺佐助兵衛)

シンマン賞ショート部門受賞作。魔王のご息女推しのオタクメイドが念願叶って幸せな日々を過ごすというちょっと危ない内容。いや本人たちは幸せそうなのでいいんですが……ただ親の気持ちを考えるとこんな変態に娘を預けるのは不安ではなかろうかという。

その他

僕のヒーローアカデミア

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救いようの無い人間はいるときに使ってください。

あ、いやいや、でも僕は信じてましたよ堀越先生を。ヒロアカは助けを求める人の手を取るために広げられる限りの手を広げるマンガですものね。知ってましたとも(震え声)

こはる、はる!

「あんたがたどこさ」って2番あるんですね。知らなかった……。

サタノファニ

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強いちんぽには何者も勝てないときに使ってください。

魔女に捧げるトリック

渡辺先生、余裕なくなってきたのかな……。中世ヨーロッパにナフサはおろか、原油自体があるとは思えません。いや、全くないとは言いませんが、まともに入手できるシロモノではないでしょう。あと板ガラスも中世ヨーロッパには存在しないものだと聞いたことがあります。時代考証がなろう小説以下とか言われちゃいますよ!

彼氏絶対殺す彼女vs.彼女絶対落とす彼氏

モブが顔や身体すら描かれずにトーンで記号化されているの、演出だと思いますけど、手抜きに見えてしまいますね……。

今週の新連載とか・2021年10号(3/6-3/12)

ウマ娘触っていたら土日のうちに読み終わりませんでした(正確には読み終わりはしたが書く時間はなかった)。しかもやりながら読んでたから記憶があやふや……感想をブログに書く資格がない(資格とは)

今週の新連載・最終回

IN

調理刑事の捜索ごはん(イブニング7、馬田イスケ)

事件現場で調理し、犯人を発見した現場で調理するイロモノ刑事。しかもその料理が事件解決の役に立っているのかというとよく分からないというナンセンスさ。一応犯人の投降説得には寄与してますけど……まあ、本作はグルメマンガとしての一面を持ちつつ、基本的にはそういうナンセンスシチュエーションギャグを楽しむ作品です。馬田先生は「紺田照の合法レシピ」の人ですから、作風そのままにやくざが警察になったとも言えますね。新米ひかり巡査が好みです。

OUT

リーガルエッグ(イブニング7)

期待の司法修習生マンガでしたが、裁判官修習(刑事裁判修習と民事裁判修習の2科目)にすら入れないまま、あえなく打ち切りとなりました。人気がなかった以上仕方がないとはいえ、司法修習生マンガを謳っておいて最初の半年ぐらいで終わってしまうのではむなしいですね。 結果論ですが検察修習をちんたらやるだけになってしまいました。何が悪かったのかと考えても正直分かりませんね。筒松の進路すら明かされないままのラスト……まあこれは元々そうする予定だったんでしょうけど。

今週の読み切りとか

WJ14

メイドの鈴さん(坂野旭)

『魔女の守人』の坂野先生は、流行りの(?)メイド暗殺者を持ってきました。自殺願望を持つ少年のボヤきを「ご主人様の命令」と解釈するという一発ネタですが、オチもさわやかで中々良かったのではないでしょうか。作品傾向としてはやや陰のあるキャラクターが明るく前向きに頑張るというので、前作と似ていると言えば似てますか。ただ個人的には今回の読み切りのほうが好きですね。テーマが分かりやすいというのもありますが。

イブニング7

地味子ちゃんは素直になれない(岸谷轟)

「俺の零話プロジェクト」ってまだ続いていたんですね……。まあある程度成功してはいる、か? 本作は押しかけツンデレコスプレ幼馴染という属性盛り盛りのラブコメディです。コスプレは「理想の存在に変身する」「隠されていた自分を解放する」という側面があるらしいので、コスプレで恥ずかしがりの自分から素直な自分に変身するのは王道っちゃ王道ですね。ただコスプレしてもツンツンキャラまでが限界になっていて、「それコスプレする意味ある?」みたいな感じもちょっとありますね。上手く言語化できないのだけど、どこかちょっと「惜しい」雰囲気を感じる作品です。

WM15

不遇職鑑定士が実は最強だった~奈落で鍛えた最強の神眼で無双する~(漫画:藤モロホシ、原作:茨木野、キャラクター原案:ひたきゆう)

電子版限定でマガポケから出張掲載。いわゆる「なろう」小説のコミカライズですね。原作の名前を聞いたことがあるので、結構有名かも。内容は下層階級として虐げられてきた主人公が見捨てられ、崖から身を投げて死ぬ……かと思ったら死ななかったところまでで、これ、この作品のウリの無双シーンに全然辿りつけてなくないですか? 読切を描き下ろすほどの販促をする気はないんでしょうけど、中途半端やなあ……

僕たちは繁殖をやめた(さおとめやぎ)

同じく電子版限定でマガポケから出張掲載。生き別れの兄妹と知らずに出会い恋をした大学生二人の悲哀ラブストーリーですね。定番と言えば定番ですが、どちらかというと少女マンガでよく見る奴ですね。内容はさておき、なんとなくですがページ構成がちょっとぎこちないような。最初に心が瞳に脚本を渡してから大学の新歓ビラ撒きに場面転換したの、全然分かってなくて展開についていけず混乱しました……。ここで切り換えるならメクリと合わせたほうがいいのでは……とか、ちょっと細かいですが。さおとめ先生の前作は『あいだにはたち』……これはコミックDAYSで連載してた奴ですね。読んだことはないけどよく宣伝してたので知ってます。

WS15

侍衛大上刀助の天命(三ツ橋快人

『RYOKO』の三ツ橋先生がサンデー本誌に帰ってきました。『RYOKO』がなんというか、大バクチに負けて撤退みたいな散り方だったので正直かなり心配していたのですが、マンガを描き続けていたばかりか、本誌で復活するレベルまで仕上がっていて嬉しいですね。読切の内容は現代を生きる侍の用心棒、「侍衛」の末裔である主人公が、失われた人生の目的=「天命」を取り戻そうと奮闘……はしてないか。コンビニバイトで腑抜けていたら降ってきただけだもんな……。でも、そういうちょっと気の抜けた展開がまさにサンデーらしさの体現といったところです。もちろん「らしい」だけじゃなく、少年マンガとして十全の面白さです。絵も『RYOKO』終盤より明らかに熟れて垢抜けており、様々な面で成長を感じますし、これは期待できますね。

モーニング15

天地創造デザイン部(原作:蛇蔵&鈴木ツタ、作画:たら子)

2週連続での出張掲載です。今週のは見覚えがないですね。チーターが「全力で走らない」というのは言葉のあやというか、平均速度は低いかもしれないけど瞬間的には最高速度近くまで出してるでしょと思うんですが……まあフィクションだからね。脚色上等だよね。実際面白かったのでマンガとしてはそれで正解ということでしょう。

Bye-Byeアタシのお兄ちゃん(竹内佐千子

『赤ちゃん本部長』アニメ化記念で出張掲載に続いて新作読切を掲載してくれました。内容はなんと、熟年離婚したおっさん美少女妹メイド化という、時代の最先端を行くハートフルTSギャグコメディです。つまりバ美肉ならぬリアル美少女受肉、リ美肉ですね。これは凄い。流石は『赤ちゃん本部長』を描いただけのことはありますね。まあ流石に特殊性癖がどうこうというところまで踏み込んではいないのでしょうが、「美少女化」という現代の願望の流行を機敏にとらえて、「そういうもの」にあまり関心のない層も笑って読めるようにギャグノリの茶化しも忘れずにしつつ、全体としてハートフルコメディに仕上げるこのバランス感覚は素晴らしい。正直感心しました。とても良かったです。

東京ふたり暮らし(井上まち)

モーニングショート漫画大賞の大賞受賞作品。中年夫婦の愛のある日常生活を切り取ったホームビデオのような一作ですね。完成度は高く、安定した読み心地でした。ドラマや美麗な絵はないんですが、絵の力に依らず、生活の臭いや空気感をリアルに描き出せていて、雰囲気作りが非常に巧みだと思います。

ユウは何を見たか?(近藤令)

こちらは同じく審査員特別賞受賞作品。連作4コマ仕立てで、モラトリアムの青年が異国の地で体験したことをエッセイ風に綴るドキュメンタリーです。時代が少し古そうだなと思ったら「平成が始まった頃」とはっきり書いてありましたね。なので今とはまた少し違うでしょうが、ユウの目を通したフィリピンという国の(当時の)リアルが真に迫って描かれていて迫力がありますね。完成度も高くてよく出来ていると思いました。

YJ15

君の神さまは死神さま(ヤンヌ)

シンマン賞佳作。薄幸薄命の少女と彼女に取り憑いた死神の、愛と人生の物語。4コマパートとストーリーパートを繰り返しながら、死神の次第に高まる少女への愛情を丁寧に描いていきます。オチは普通というか、献身という意味では一番美しい終わり方なのですが、個人的にはご都合主義でもいいからもう一捻り欲しかったような気も。絵は荒削りながら少女はしっかり可愛らしいですね。

ブルーベリー(大野将磨)

1億40漫画賞「バトル」部門準大賞作。復讐に燃える異能で戦う女殺し屋と、彼女に近付く態度の軽い怪しい男の復讐譚とラブストーリー。初見で見逃がしてましたけど、この作者4作も投稿して全部入賞以上を勝ち取ったらしい。流石はデビュー済みのプロだな……。作者コメントで「少年誌向けだったので表現が控え目にしてある」とのことでしたが、確かに少年誌風味な味付けではありますね。全体的な流れやバトルシーン、オチの構成なんかはよく出来ていて面白かったんですが、その分、導入の読みにくさというか分かりにくさで損してるなあと思いました。絵はヘタウマの部類で、読んでいくうちに慣れてはくるんですが、最初の方だと細かいコマでセリフによる状況説明が連続するので食い合わせが悪い印象です。編集の手が入ると変わるでしょうか。

その他

破壊神マグちゃん

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下等生物共を啓蒙し導いてあげたい時に使ってください。

カッコウの許嫁

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一生勉強だけしてればいい時に使ってください。

龍と苺

老害が怖くて老人ができるか!

気持ちは分かるけど怖かろうが怖くなかろうが人は歳を取るんだよな……

ウマ娘 シンデレラグレイ

再登場の北原ジョーさんですが、ツイ情報によると元ネタと目される騎手がいるようですね。笠松時代のオグリキャップの主戦を務め、その後も地方で勝利を重ねて中央のスポット参戦でも結果を残し、地方の騎手が中央に移籍する先鞭をつけた、その騎手の名は……(JRA CM風)安藤勝己騎手、通称「アンカツ」さんと。実在の競走馬には騎手だけでなく調教師、厩務員、装蹄師、馬主などステークホルダーが山ほどいるので、騎手だけをもって「トレーナー」の代わりと言えるかは微妙なところですが、アンカツさんはオグリにとって特別、というだけでなく、日本競馬史においても重要な人物のようですから、モデルとしてフィーチャーされても無理なからぬところでしょう。ちなみにアンカツさんは中央ではオグリに騎乗していません。中央に移籍したのはオグリから遅れること15年、2003年のことでした。本作のジョーさんはオグリを再び受け持つことができるんでしょうか。

僕、いますよ。

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わかる(わかる)でも娯楽を楽しむために生きているんだと自己暗示したほうが人生楽チンなんだよね、悲しいことだね……。

今週の新連載とか・2021年9号(2/27-3/5)

(3/14追記)モーニングの「赤ちゃん本部長」「天地創造デザイン部」を書き漏らしていたので追記しました。

新連載、今週もないかと思っていたら金曜日に月マガが滑り込んできました。と言っても全体的なボリュームは少なめ。

今週の新連載・最終回

IN

異修羅-新魔王戦争-(月マガ4、原作:珪素、漫画:メグリ、キャラクター原案:クレタ

珪素先生! 珪素先生じゃないか! このラノ一位……っていうかラノベ作家デビューしていたのか……。珪素さんは僕が「ダンゲロス界隈」と呼んでいるコミュニティに属している一人で、有名な人だとほかに架神恭介さんとかロケット商会さんとかがいますね。まあダンゲロスの説明は蛇足なので割愛しますが……*1マンガとしての本作は、ラノベ原作の、ジャンルとしては異世界転移モノ……になるかと思いますが、ちょっと通常の転移モノとは違う異質さがあります。というのは転移者がどう見ても現世でも異常者の部類なんですよね……。能力も性格も設定としても一般人のそれを遥かに凌駕しているし、読者の感情移入の対象としても異世界ネイティブの一般人が別に用意されている。つまり、「一般人が現世の知識を使って異世界で無双」とか、「一般人がチート能力貰って無双」とか、そういう世間に流布しているイメージからは乖離しているんですよ。この設定にダンゲロス出身者の臭いを感じるのは僕が過敏なんですかね? 大まかなあらすじとしても、転移者・ネイティブ問わず世界最強が集って世界最強を決める! というのをオリジナルキャラでやる、というのが、ちょっとダンゲロスっぽいなとか思ったり……うーん、やはりちょっと過敏に反応しすぎかな。個人の好悪としては1話のソウジロウがあまりキャラとして好きになれないタイプだったので(まあわざとかもしれないが)次回以降に期待します。

OUT

いとやんごとなき(WS14)

貴重なサンデーの下ネタギャグマンガとして奮闘してましたが、ここで終戦。流行りのかわいい系の絵としょうもない下ネタのギャップとか、作品を貫くブレることのないシュールな雰囲気とか、作品を特徴づける要素は多くて、ジャンルとしては確立されていたと思いますが……サンデーに求められるマンガという枠では本作を支えることは出来なかったということでしょうか。まあかく言う僕もこういうのはあまり読まないタイプなのでアレですが……。先輩は今から思えばテコ入れだったのかもしれませんが、可愛くてよかったです(小並感)。お疲れ様でした。

今週の読み切りとか

WJ13

DELETE(福田健太郎

ラクロが落ちまして、代原で『デビリーマン』の福田先生が15ページのショート漫画で登場。なんだけど……なんだこの読切は……。孤独なゲームの天才少女が異能を手に入れて巻き起こす悲劇と、彼女を理解し包摂しようと苦悩する彼氏の愛の物語、とでも言えばいいんですかね……。あらすじもキャラクターも変わっていますが、演出はいっとう変わっています。卑近な言い方をすれば、読みにくい。と言っても内容が分からないわけではなく、表現が取捨選択されて最低限の言及に留められている印象です。後述の推測(妄想とも言う)を前提に考えると、15ページに収めようとした結果、細かい説明を割愛した……ということかもしれません。表現の分かりやすさよりも表現手法に重きを置くという意味では純文学的と言ってもいいか?(こういうことを言うと文芸の人に怒られそう)ショートとは言え内容設定が自由な読切でこういうのが出てくるということは、これは『デビリーマン』では猫を被っていたんですかね? 『二人の太星』ではエキセントリックなキャラクターが綺羅星のように登場してある意味で耳目を集めましたが、全体的な雰囲気はそちらに似ています。

人間の詩(古田静蘭)

「ジャンプ・ショート・フロンティア」なるショート読切企画の初弾。あれれ、なんとこちらも15ページだ。偶然とは考えにくい……ということは『DELETE』もこっちの企画で用意されていたのが急遽代原に差し換えされた可能性が高いですね。掲載予定作家に連載経験者が多くいるところを見てもその可能性が高い。さて本作の内容ですが、(天使のような)羽が生えた「だけの凡人」の歌うことが好きな17歳の主人公。何を歌っても「天使の歌」としか評されない現実に倦み、「本当の自分」が見られていないことへの不満を募らせる様は、方向は違えども多くの人が共感できる悩みですね。短い中でしっかりテーマをブラさず描かれていて読みやすかったですし、コミカルな姿はちょっと面白かったです。

YM14

恥じらう君が見たいんだ(甜米らくれ)

ヤンマガwebから新連載が出張掲載。校内の性行為を撮影し、剰え文化祭で「上映」してしまった映画趣味の出歯亀DKと、彼の映像の才能に目をつけた変態露出JKのボーイ・ミーツ・ガール青春譚。絵は綺麗で女体の表現もエッチだし、白沢の映画・映像に対する思いの強さや心情の移り変わりがしっかり描けていて推されるのも納得と出来です。ただちょっと意地悪なんですけど、オナニーの時にわざわざメガネ外すか? とか、メガネ外してるのにどうやって動画の出来栄え確認してるの? とか、そういう瑣末な部分が気になってしまいました。伊達なのかな?

あと僕は見逃がさなかったんですけど、これヤンマガですよね? 掲載誌に媚びていく姿勢はGood(?)

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……まあ、大枠としてよく出来ているからこそ、細部が気になるということで一つ。

WM14

姉ぶるいろねの色じかけ(N松)

4ページ再掲載。『ダイヤ』が休載なのでその代わりにも思えますが、前から決まっていた休載だから代原というには……。再掲載はやや珍しいですが、意外と人気が出たのでしょう。前回と同じように空回りする幼馴染がキュートですが、主人公のイケメン度が上がっているような……ただのそっけない男じゃなかったのね。N松先生は別作品で連載準備中だとか(巻末コメントより)。そちらも期待ですね。

WS14

裏ワザGAME MAKERS!!(岡谷よる)

ゲーム会社の社員の地縛霊と一緒にゲーム開発の世界を覗くハートフルコメディ。イラスト調で可愛らしく綺麗にまとまった絵柄にストーリーも均整が取れていて完成度が高いですね。逆に言うとあんまりフックになりそうなところもないんですが(そこがまたサンデーらしいが)。絵の感じはちょっとひらかわ先生を思い出しました。そういえば『FIRE RABBIT!!』も幽霊のいる職業モノだったな……。作者は新人だと思うのですが、ゲーム開発にむちゃくちゃ詳しいし、多分業界経験者でしょうね……。レンダリング失敗して羊が鳴くという逸話とか、調べて出てくる類いの豆知識じゃなさそうですし。ちなみに該当するソフトはAdobe After Effectsらしいです。動画編集(レタッチ)ソフトですね。

モーニング14

赤ちゃん本部長(竹内佐千子

(3/14追記)ある日突然身体が赤ちゃん返りしてしまったメーカーの営業本部長のお仕事日常物語。NHKでアニメ化するそうで、記念に2話特別出張掲載。存在は知っていたけれど(多分前にも1話が出張掲載したはず……)、赤ちゃん化して社内で子育てするというだけじゃなく、思ったより色んな要素があって面白いですね。ゲイカップルとか高齢独身貴族とか、ある意味で現代社会の流行りを上手く捉えているということでもありますか。本部長が赤ん坊という根幹の設定にしたって、転生や「バブみ」など、現代成人の子ども返り欲求の反映と考えればそんなに外してなさそうです。アニメ流行るといいですね。

天地創造デザイン部(原作:蛇蔵&鈴木ツタ、作画:たら子)

(3/14追記)たびたび登場する増刊の人気連載。ドラマは終わったはずですが連載は変わらず好調なようです。ただこの亀の話、読んだことあるような気がするんだよな……。どこで読んだかは全く記憶にないのであれですが。

YJ14

そういうお店(水町むさし)

1億40漫画賞の「夜の帝王・女王」部門入賞作。審査員稲葉先生なのが既に面白いんですが。倉科遼先生とか引っ張れなかったのか? 内容は童貞男子の風俗デビュールポ風ギャグコメディ。ギャグというのは、まあここまでのお店は流石になかろうと思うので……ちなみに本編中に裸も性器も、シルエットやモザイク含めて一切登場しません。純粋に会話芸だけでここまで作れるのはすごいですよ。そういう意味では応募作の中では目立っただろうなというのは分かる。「夜の帝王」というジャンルに相応しい内容なのかは分かりませんが……。お笑い芸人のコントのネタとかにありそうなシチュエーションという感じがしました。一応褒めてるつもりです。

転生サキュバススミレちゃん(御城夏)

こちらはシンマンショート部門受賞作。死後サキュバスに転生した女子高生の初仕事に焦点を当てたショートコメディです。エッチな設定……に反して可愛らしい絵柄に、畳みかけるようなナンセンス設定の数々。完全に読者の(エロへの)期待を外す方向に全力を注いでいて、その落差が笑いに昇華されていきます。っていうか「う乳首の刑」が完全にツボったんですよね。ただのダジャレなんですが……こういうしょうもない聞き間違いネタに弱いんだよな。もう個人的にはそこだけで100点です。

その他

クーロンボールパレード

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メインストリームから外れた異能たち情報です。

ノケモノたちの夜

半年前は巻頭だったはずが巻末ですか……振れ幅が激しい。ダイアナが人気だっただけなのか? いやこの推測は僕がダイアナを好きなだけですが……

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こじらせサイコ野郎がいたときに使ってください。

MoMo

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革命を主張する人に対して聞いてみてください。

フェルマーの料理

不定期掲載の新シリーズ。

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日本で東大理科一類以外どこに入るのか分からないときに使ってください。ていうか広瀬くん、普通にやな奴だなーという感じなのですが……。今だったらそれこそ望月先生のいる京都大とかむしろ魅力的なんじゃないですかね?

*1:ダンゲロスというのは、えー説明しようとするとややこしいんですが……まあ創作キャラクターバトルゲームとでも言えばいいんですかね? 自らで創造した異能力キャラクターをRPGSLGさながらに「操作」して、参加者同士がチームに分かれて共闘したり戦ったりする。ルールブックのないTRPGのようなもの(公式には「ウォー・シミュレーション・ゲーム」)ですね。詳しくはwikiでも読んでくださいな。