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漫画の感想とかをひたすら書いていくブログです。

うそつきパラドクス(きづきあきら+サトウナンキ)

どうも読み終わったマンガのレビューが進まない……。というか忙しいんでs(ry
ヤングアニマルで連載中の「うそつきパラドクス」が、一応の決着のようなものを見つつあります。詳しく言うとネタバレになってしまうのですが……。(白抜き)栖佑さんを二人で共有することがほぼ決定しました! なにやってんだコイツら。

いやもう、中途からのエグエグしさがたまりません。
元々不倫漫画なので、栖佑さんを巡って八日堂が通称"名古屋"と戦う展開になるのまでは読めてたんですよね。栖佑さんがバランスを取ろうとして距離を取ろうとしたりとか、どんどん自らハマってしまう八日堂とか、要所要所をしっかと抑えつつもある種王道を歩んでいたはずでした。だから僕もそういう「大人の恋愛」の持つエグさを面白がりながら読んでいたんです。

ところが名古屋=大桑が完全に等身大の人間として描かれるようになってから話が(良い意味で)おかしな方向へと進んでいきます。元々八日堂視点で進んでいた物語。意味深で読めない行動をする栖佑さんも、彼女の彼氏である"名古屋"も、彼にとってはよく分からないモンスターです。ところが八日堂が見えない"名古屋"からの圧力を感じていたのと同様に、大桑も見たことのない「東京の同僚」へ彼女を取られる恐怖を覚えている。そしてそこへ読者がしっかり共感できるようにたっぷり過去話を貯めこんでおいて、あろうことか、彼は敵地に乗り込んでくるではありませんか!
これは「敵」のする行動ではありません。むしろ主人公的な行動。そして意気消沈している八日堂を見て、安心するわけです。「なんだ、奴はそんなに強大な敵じゃないんだ」と。そして何故か八日堂に正々堂々と宣戦布告していくのです。もうね、どこのヒーローだよお前。
大桑が話を完全に引っ掻き回し、事態はどんどんあらぬ方向へ転がって行きます。既にどっぷり深みにハマっていた八日堂、一時は身を引こうとしましたが、そんな簡単に諦められるわけがありません。大桑の思惑に乗せられるかのように、彼もまた、異常な恋愛関係に引きずり込まれていきます。
大桑は非常にクレバーです。栖佑さんと一緒にいる、という答えを引っ張り出すために、恋敵を自分たちの共有空間へ取り込んでしまいました。他の二人は異常な恋愛関係に少々拒否感というか、そういったものを持っていましたが、大桑はどんと構えて肝が座っている。当たり前です、この状況は彼がお膳立てしたのだから。彼が自分と彼女の生活を手に入れるために一手一手丁寧に誘導し、ここまで育て上げたのだから。
まあ、だから今週号の決着も、予定調和なわけです。結局こうするしかなかった、そういうところに追い込まれていた、という話。大桑やべえ。

それにしても凄い方向へ行ってしまった……。通常の恋愛漫画の枠に収まるようなマンガじゃありませんでした。感服です。これを夫婦で描いてるんだっていうんだから、どんな夫婦生活送ってるのか非常に気になります。
あれ? でも3人の共同生活と言えばYJで本宮ひろ志先生が……描いていたような……

最初始まったときは「本宮先生遂に頭でもやったのか!?」「ある意味最先端すぎんだろこれ!」と興奮しながら読んでいたんですが、いつの間にかサラ金的に仕事とかの話がメインになってしまったというか、少なくとも恋愛物では確実になかったので読まなくなってしまいました。今どうなってるんですかね?
……と思ったら終了してました。本宮先生、あんたやっぱり題材間違えたんですよ!