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漫画の感想とかをひたすら書いていくブログです。

週刊マンガ感想2020年5号(2/1-2/7)

色々あって大分遅れていますが、書け次第逐次出していきます。

WJ10

新連載「魔女の守人」作者は坂野旭先生。たぶん新人です。どこかのマンガ愛好家がtwitterで書いてましたが、同じクールで「魔法が支配する世界で物理力で問題解決するぞ!」というテーマの作品が同時に始まるとは、ジャンプはやっぱり修羅の国です。しかもブラクロもある。修羅というよりもはや、蠱毒

とはいえ、作品のテイストは「マッシュル」とは大分違います。向こうはファンタジーの皮を被ったギャグが主体ですが、こちらはあくまでシリアスな舞台設定と大味なバトルがメイン。個人的にはハゲ司祭様が当初悪役っぽい演出されていたのに普通に仕事を全うするいい人だった、というのか結構新鮮で面白かったです。テンプレ的悪人を出さないジャンプマンガは良作が多いと思うんですね。経験則ですが……ちなみに反例は「ブラッククローバー」です。ここでもか……。

ところで今回、3in1outで連載枠が計算合わないな、と思っていたんですが、よく考えたらその前が3in4outだったんですね。まあ、それでも計算合ってないんですが、読切枠と定期休載枠を入れてやりくりしている感じですね。ワンピの定期休載に合わせて連載枠20を確保するために色々やりくりしてる跡が見えます。

鬼滅の刃

炭次郎が縁壱さんの子孫なのではないか、というフェイクが本編通してずっとずっと入れられ続けていたわけですが、結果的に炭次郎は由緒正しい炭焼きの家系ということが分かってこれはちょっと面白いですね。ジャンプと言えば「血筋」、なんて怨嗟の声が時々漏れ聞こえるようになったのは最近のことだと思いますが、主人公の覚醒を画策するときに「先祖」とか「血筋」に理由を求めるのはある意味鉄板。その鉄板をフェイクに使って敢えて崩したわけです。結局炭焼一族が「ヒノカミ神楽」を伝えたという意味では炭次郎の「家系」が役に立ったわけですが、そこには血筋による才能とかがあるわけではなく、単純な練習と反復による伝統の受け渡しがあるだけで、いわば「記憶」だけが受け継がれてきた。その微妙な差が炭次郎を主人公でありながら、あまりにも別格に飛び抜けた実力を持たない存在たらしめている。非常に精妙な作劇だと思います。

僕のヒーローアカデミア

毎週ジャンプの感想書いてて今週号でヒロアカに触れないのは不誠実なので書きますが、正直に言えば、初見では全く気付かず、炎上して知りました。というか、731部隊で「マルタ」が隠語として使われていたことも知らなかった。大変恥ずかしい話で、本来なら論争に参加するような資格はないほうの人間であります。

とはいえそれだけで逃げるのもそれはそれで不誠実なのでもう少し書きます。世間では左翼・戦史界隈が「マルタと731を知らない人間が、しかも「オタク」に、こんなにいるとは!」、オタク・「表現の自由」界隈が「告発者の素性が怪しい、言いがかりだ、作者と版元は過剰反応である!」という見解が多数派と見えます。正直、今時の若者で731部隊を知っているのは、高校の日本史選択者ぐらいに限られるでしょう。中学の歴史では触れないからです。「はだしのゲン」はじめ、オタクの教養とされる戦時中を描いた作品はもちろんありますが、「古典」や「名作」の部類であり、一般的なオタクが読んでいることはあまり期待できない時代です。そういう意味では多くの(特に若い)オタクにとって今回の指摘は理解の外であり、「言いがかりをつけられた」に近い感情を持つことは理解できます。それは嘆わしいことではありますが、厳然たる現状であり、国として主体的に選択した結果でもあります。加害者は忘れたがる、ということです。

しかし、仮にこの指摘が何者かによる「放火」であり、「苦しむヒロアカファン」などいなかったのだとしても、ここまで公になった以上「荒唐無稽」と言うには無理があります。仮に最初は嘘だったとしても、もはや騒動を通じて「苦しむファン」は生まれてしまったことでしょう。作者に「名前変更しない権利」はありますが、同時に「名前変更をする権利」も作者にあるので、「不本意な解釈をさせない」という意図があるのなら、変更が無意味な対応、悪手だとは言えないでしょう。作者の堀越先生はデビュー以来一貫して、「弱き者の抵抗」をテーマにしています。こうした事態になったときに、仮にほんの一部だったとしても、いや一部だからこそ、その声を聞き入れるのはごく自然な判断でしょう。

Dr.STONE

最初のときに遠隔音声で起動できなかったですよね? だから生音声じゃないとだめなんだと思いこんでましたが、遠隔音声で決着。最初と何が違ったのか、いつか明らかになるでしょうか。いやきっとそれどころじゃないでしょうね。

YM10

「NeuN」最終回。突然終わってワロてしまいました。打ち切りならこんな中途半端で終わりはしないかな? とも思いつつ、「第一部 完!」という言葉のうさんくささよ。

「雪女と蟹を食う」

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うわ……完全に男をダメにする女だ……。男にも「メンヘラメーカー」がいると言われていますが、ヒモをダメンズ化してしまうキャバ嬢、人生苦労してそうだな。

アルキメデスの大戦」「ハンチョウ」

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コンボ現象だ!(説明しよう! 「コンボ現象」とは週刊少年チャンピオンで連載されている作品の最終ページが、その次に掲載されている本来無関係の別作品の冒頭ページとつながってしまい、あたかも続きを読んでいるかのように見える現象のことである!)

WM10

「DAYS」

水樹、すごい。このタイミングで聞けるのはお前だけだ……。そして、つくしのモチベーションやプレーに影響を与えないように聞けるのも……。水戸部は不運でしたね。

「なれの果ての僕ら」

この作品のこの話に書く感想でもないんですが、こうして根強くデスゲーム系の作品が支持される背景をふと考えたんですよ。デスゲームの多くには「人間の本性」を暴く、というキャプションがつくことが 多いですが、色んな人が指摘しているように、デスゲームで暴かれる「本性」の多くは特定の条件下でしか現れない、暴力的で残酷なもので、日常生活ではそうそうお目にかかるはずのない一面のはずです。通常の生活で見られないものを「本性」と呼んでいいのか、じゃあ皆人生の99%を仮面を被って生きているのか、というとそんなことはないだろうと。むしろ、本人が仮面を被って生きているつもりでも気付けば仮面が貼りついて取れなくなってしまう、演じるつもりがいつの間にか本性に、そんなこともよくあることです。「狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり」と兼好法師も言っています。いや、これは本筋とはずれた話ですが、要するに、「人間の本性」なんてのは単純なカテゴリでくくれるものではなく、いくつもの側面を持っているはずなんですよね。

で、そうなったときに、なぜ人は「残酷な本性」を求め、「日常的な本性」を拒絶するのか、というと、この鬱屈して先行きの暗い現代社会で、周囲の善意を信じられなくなっていることがあるのかな、とふっと思ったわけです。善意を信じない傾向はなにもデスゲームに限った話ではありません。「性悪説」(荀子のそれではなくて、「人間は心の中では悪いことばかり考えているものだ」「悪意や悪用を前提として物事は考えるべきだ」という日本特有の奴)が一般的だったり、もっと身近なとこで言うと、近所の人に挨拶しない、顔も知らない、むしろ挨拶したら不審者として通報される、みたいな逸話(ホントかもしれないですが)、そういう社会を取りまく端々から、「他人は信用できない」「信用したら裏切られる」という悲観的疑念を感じるんですよね。つまり、世の中の人に善意がある、ということが信じられない。信じたくない。善意があるのではなく、「善意があるふりをしている」だけで、「本性」では悪意を持っているんだ、という思い込み、あるいは(言ってしまえば)願望みたいなものが、マンガへの嗜好として表れてるのかな、とか思っちゃったりするわけです。

じゃあ、デスゲームものに求められているのは「残酷な本性」だけなのか、というと、それもちょっと違うとも思うんですよね。「カイジ」とか、デスゲームとはちょっと違うかもしれませんが、「残酷な本性」の走りみたいなマンガですが、序盤中盤は悪辣な裏切り・足の引っ張りあい・邪悪な欲望がふきあれても、気がつけば最後は極限の中でも残酷でない、善意の「人間の本性」が現れ、邪悪な主催者たちに一泡吹かせます。人情マンガ家たる福本先生の面目躍如ですが、そういう目線で見ると、世の中のデスゲームもなんだかんだ言って最後は「綺麗な」「人間の本性」が悪意を凌駕し、難局を打ち破る、という展開にいたることが多いような気がします。話にしっかりオチをつけるためには必要とかそういうことかもしれませんが、でも、もし読者が「この世に善意は存在せず、悪意しかない」という読書体験を求めるならこういうオチは支持されないはずで、もちろんいわゆる「胸糞エンド」の作品がないわけじゃないですが、基本的にはやっぱり皆、善意が悪意に勝って欲しいんだろうなと思います。ただ、そこで勝利する善意は、どこにでもある「日常生活の善意」じゃダメで、極限状況における悪意の暴風という試練を潜り抜けた末の「本当の善意」でなくてはならない。そうじゃないと薄っぺらい、という感性が、デスゲームのような「極限状況における悪意の優位」を支持するんじゃないかと思います。

まとめると、善意は全く信じられなくなったわけじゃないが、簡単には信じられなくなった。人々は善意が「真実」であることの証明を求めており、その分かりやすい手段がデスゲームである、ということですね。

「EDENS ZERO」

こんなの拷問じゃないよ ちょっと痛めつけただけだよ

グループセラピーでもこんなのは拷問のうちに入らないってみんな言うよ

流石はリョナ専門家のマンガだ。違うなぁ……。

っていうか、他の3元素はそれぞれ外で戦ってた(もう2人負けたけど)のに大地の人だけ牢屋で拷問して遊んでていいんですかね? レベッカが目的だから別にいいのか?

「オリエント」

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イヤなときに使ってください。

サンデー10

「BIRD MEN」最終回。

名探偵コナン 警察学校編」

ハコヅメと一緒に読んでると、キャピキャピしてる女性警察官への違和感が凄い……あっちはゴリラなのに……

「ノケモノたちの夜」

悪魔の目が継げなかったのなら悪魔との契約で目を貰えば良かったのでは……?と思いましたが、ウィステリアがマルバスを生涯拘束することの対価に悪魔の目を失ったことを考えると、対価を支払いきれなかったのかもしれませんね。ダイアナとお兄さんとで目の交換ぐらいなら対価も安そうだけど……。あるいは、ダイアナ自身が後天的に悪魔の目を得ていて、対価が一族ろうとうだったのかも。その場合、「なぜ当主を継げない女性が?」という疑問は残りますが。

「#あらすじが本編」……もとい「トニカクカワイイ

目標1000ツイートは大きく出たなぁ。サンデー本誌がそもそもそんなにtwitter世界に売れてないんじゃないか?(失礼)

「よふかしのうた」

いや、気付けよ。一年という時間制限と、「吸血鬼になれない奴は殺す」宣言の組み合わせが、「一年後お前殺すよ」という意味だと即座に理解できるでしょうがよ。1年をどこから数えるかにもよりますがアキラの場合はコウくんに吸ってもらったらいいんでしょうね。コウくんがなれなかったら……マヒルくんがきっとなんとかしてくれるでしょう。彼はベタボレっぽいし。

魔王城でおやすみ

思ったの…

「おじいちゃん」の性別を逆にしてひと世代若くしたらそれはもう「おかあさん」なんじゃあ? って…

つまり……TS若返り母子相姦ってことだな!(?)

Ping kong」

死んでもゴリラのままなの、すげーかわいそう……二度と人間に戻れないのか……

モーニング10

新連載「ミツナリズム」は石田三成主役の歴史物。読み切りのときは堺の商人との折衝の話で秀吉は登場しませんでしたが今回は通史に沿ってやるみたいですね。と言っても三成は前線には立たないので戦はあっさりやる感じでしょうか。福島正則加藤清正と仲が悪くなるのは朝鮮出兵以降という定説らしいですが、この辺はマンガゆえのアレンジでしょうか。

「テロール教授の怪しい授業」

連載再開。42.195kmをくまなく歩きながら警備するのと持ち場を細かく割り振って警備するのとでは勝手が違いすぎませんか? まあ警備態勢に抜けもれの可能性があるのは否めませんが……

というか、いくら「連絡手段を絶つのが悪手」だと教えたくても、42.195kmの広さを体感させたくても、それだけで合宿にする意味はないと思うので(ビジネスマナー研修で就活成功したらむしろ成功体験にならんか?)、まだなんかあるんでしょうけど……

「ハコヅメ」

「お前いつの間にかめちゃくちゃ警察官になってたんだね」でダメだった。警察官の気持ちが分かるって意味か、はたまた人の言動がコントロールできるって意味か(取り調べ的な意味で)

はたらく細胞

本作とは関係ないけど、どっかでコロナウイルス特別編とかやんないかな。まあ変に騒ぎすぎるのも良くないかもしれませんが、マンガだし、中身がおかしなことを言ってなければ時期が遅れてもいいでしょう

「CITY」

二本目の枠がフリーハンドですが、過去編だから? だとしたらかなり細かい演出ですが。

YJ10

新連載「HANDS」。作者の中野ユウスケは新人のようです。読切、本誌掲載されているはずなので読んでいるはずだけど記憶にない……と思ったけど、読んだら思い出しました。うさぎを食べる奴、確かに載ってましたね。完全に記憶から抜けていて思い出せなかったですが……。本作は妻と娘を失った失意の元刑事が特殊な力を授ける能力を持つ謎の少女に出会い戦いに巻き込まれていく話です。そういえばYJには妻を失った失意の刑事が吸血鬼の少女に眷族の力を与えられ復讐に身を投じるマンガがあったような……。とにかく発想のブッ飛び方では随一の作者さんなので、今後にも期待していきましょう。

読切ではかつら和樹の「ざつがくだん」が登場。新人ですね。3姉妹の同居コメディ。タイトル通り雑学多め、てか雑学だらけ。雑学本1kgとみかん5kg、マシュマロ1年分がある生活、幸せだなぁ。マンガのテイストはちょっと「四月一日さん家の」を思い出す感じ。いや、中身は全然別物ですし、関係あるとは微塵も思ってないですよ? ただ、3姉妹の同居コメディってなると自然似通うのかもしれませんね。「日常系」みたいなくくりと同じ。……そういう意味でいくと、3姉妹の走りはやはり「みなみけ」なのか?

「キングダム」

羌瘣、死んじゃうのか……? 人気キャラなので煽るだけ煽っておいて……という結末だろうと思いますが、

かぐや様は告らせたい

その日は色んな所を普通に回るんですけど

行く先々に一輪の花が置いてあるんです

ロシア人にモテそう(偏見)

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ハーサカが可愛すぎてつらい……つらくない?

「可愛そうにね、元気くん」

一般誌のSMモノと言えば僕的には「ナナとカオル」なんですが、アレは男の趣味に女が合わせてくれている(でも案外ノリノリ)方で、SMとはいえ和姦なんですよね。本作のようにS側がこんなにイヤイヤやるのって18禁含めてもあんまり記憶にないというか(まあ僕の守備範囲の問題ですかね)、元気くん、顔が悲壮感漂いすぎてる。本当に「可愛そう」。

「まくむすび」

本誌最終回。やはり耐えられなかったか……。しかしさほど権威がない(失礼)とはいえ、マンガ大賞ノミネート作品レベルがweb送りになってしまうのには驚きを隠せません。マンガ大賞本屋大賞と同じで書店員が選ぶ賞なので、基本的に売れ線だったりエンタメ寄りで読者人気の高い作品が選ばれる傾向にあるはず。でもweb送りってことは、売れてない。アンケも悪い。つまり、本屋と読者の間に溝があるか、紙の本の売上が全くあてになっていないか、本誌読者と一般読者の間によほどの乖離があるか、ということになります。いったいヤンジャンになにが起こっているの……?

「アルマ」

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ずっと謎だった獅子の紋章ですが、ドイツであることが明言されました。いや正確にはトルコ・ロシア・ドイツのうちのどれかであることがほぼ確実となった、ですが、左下の三日月と星は現トルコ共和国の国旗、同じく左上の横縞は(一番上が白であることから)現ロシア連邦の国旗とみていいでしょう。そして、ドイツを意味するという前提で獅子の紋章を絞っていくと、有力なものとして浮かびあがるのはハプスブルグ家の紋章です。獅子のポーズのみならず王冠など類似点が多く、神聖ローマ帝国本体やのちのプロイセン王国などには獅子マークはそもそも登場しないことから、彼らは現代以降に成立したハプスブルグ朝ドイツなのではないかと考えられます。そう、ハプスブルグ家(正確にはハプスブルグ=ロートリンゲン家)、まだ断絶してないんです! 現当主は元オーストリア選出の欧州議会議員で、一門の数は500人を超えるんだとか。

月マガ3

新人賞受賞作「猫になっても夜露死苦!」が読切で登場。ショートの連作ですね。大賞も納得の完成度の高さ。本当に編集の手入れなしでこの出来なの?

「恋は世界征服のあとで」

えええ、この展開でこの引きなの? もし本当にバレてしまったんだとしたら、前回のバレっぽい引きを一話丸々かけて解消したのに、ラスト2ページぐらいでその努力を完全になかったことにしているような。それじゃなんのための今回の話だったのか分かんない……。ということは逆に言えば、バレたけどバレてないってことですね。デス美=死神王女なのはバレたけど、ピンクは二人が兄弟かなにかだと勘違いしているということでしょう。兄弟で敵同士ってのも正義の味方的には際どい感じしますが……。