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漫画の感想とかをひたすら書いていくブログです。

週刊マンガ感想2020年6号(2/8-2/14)

YM11

「神さまの恋人」最終回。典型的打ち切りエンドですが、舞花エンド一直線ではなく、トモとのTS女体化親友エンドの可能性も思わせるどっち付かずな最終回。刑事さんもギャルJK化してしまった割に憧れていた先輩刑事は若返ることなくじいちゃんと孫娘の関係になってしまうなど全てが予定調和的なわけでもなくごちゃまぜです。そういう濃淡差も含めて「全てが理想ではない新世界」という描かれ方なんでしょうか。実はただTS女体化エンドが描きたかっただけなんじゃ……。

「首を斬らねば分かるまい」

外交官特権あるからって人を刺してもいいってわけじゃ必ずしもないと思うんですが……。外交官特権というのは、外交官は国を代表する存在なので外交官に対する待遇は国家に対するそれと同一であるべきである、という理念に基づいているので、あまり素行がひどいと「貴方を当該国の外交官に相応しい人物とは認めません。お引き取りください」(ペルソナ・ノン・グラータ)と言われてしまいます。まあ、今回のは上院議員がクズすぎるから保安官も見逃がしてくれたということでしょうけど、そうだとしたらそういう風に描いてほしいし……。

「パラレル・パラダイス」

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堕ちたのは体だけだったときに使ってください。

WJ11

読切は千木アキの手塚賞準入選作「将棋道中膝栗毛」。将棋で一旗揚げるために「エド」に登った二人のスラップスティックコメディ……だけとも言いきれない、ユーモアありシリアスありの不思議な33ページ。将棋の内容が分からなくても困らない、とっつきやすい作劇に、対局相手をしゃぶしゃぶしてしまうという字面だけだと恐ろしい蕎麦屋もマンガの中だとどこかほほえましい。「Dr.スランプ」を思わせますね。最近のジャンプ誌面とはまた違う、ジャンプらしさのあるマンガでした。鳥山明絶賛もうなづける。

あと、電子版限定で短期連載がスタートしてます。小林英拳「レイブン無頼」……聞き覚えがありますね。本誌で読切として載ってたんじゃないかな。しかも、来週以降も電子版限定短期連載が続くらしい。してみると、本誌連載コンペの当落上にいて、編成の都合上削らざるを得なかったのを電子版で人気を得たら連載決定、というような形でねじ込んだんでしょうか。今のジャンプの連載陣ってパツパツだし……。このまま4つ5つと続くようなら、金未来杯かなにかの代わりの企画が本誌を追い出されたという認識の方が正しいのかもしれませんが。本編は読切とあまり変わってない印象(正直あまり覚えてないのであいまいですが……)。パルクールとクラブ・マガが読切でも登場したような気がします。自由を求めてホームレスに、というところは否定してましたけど、ホームレスが究極の自由人であることを踏まえればあながち嘘でもないんじゃないかなぁ。

鬼滅の刃

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まあ、チートすぎる無残様でも「老い」には勝てないのだとしたらかなり普遍的な教訓になりそうですが。吸血鬼ってそもそも老いを克服した存在なんじゃないのか?

珠世さんはカッコいいですね。惚れてしまう。

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チェンソーマン」

ながやまこはる先生は本当に天才だなぁもう(挨拶)

3兄弟のうち吐き癖のある弟だけ、つまりプロ意識の低いがゆえに生き残った、というのはよくできた幕引きですが、そもそもわざわざ生き残らせた、というところを勘案すると、この三男が後々復讐のために出てくる気がしてならんのですよね。それぐらい藤本先生には信頼を置いているので。

イブニング5

新連載に古部亮「狩猟のユメカ」。俺の零話プロジェクトからの昇格組ですね。正直に言えば、やや意外。読切のときは「にくをはぐ」の前だったので、今から読んでみると普通に女猟師が登場しているのが不思議な感じですね。人間がいなくなったのなら電気水道が止まるのは当然ですけど、バイクがお釈迦になるのは整合しない。文明の利器が使えなくなったのなら散弾銃だって使えなくなっているはずで、ここまで引っ張ったってことはそういうことかなと。でも銃を使えない猟師、片手落ち感ハンパないぞ。

読切の「ALICE IN DEAD WORLD」はアメリカが舞台のゾンビもの。作者の衛星さんは新人です。内容は……なんとも。本当の意味で「0話」な出来ばえで、成年誌に載ってたらこのあと陵辱展開とかになっても驚かない。

WM11

新連載「XEVEC」はナノマシンとAIが即時実行可能な法的執行装置として存在する近未来都市を舞台にしたサイバーパンク的SF。原作のbose、作画の下内遼太、どちらも聞いたことのないペンネーム。作画の下内先生は新人さんでしょうけど、原作はどうか……。「BLOODY MONDAY」みたいにキバヤシが噛んでるのかな……ちょうど「神さまの恋人」も終わったところですしね。

少年誌なのでエログロや反社会的なテイストは抑えめにするという意図を感じる作りですが、もうちょっと作風がダークならヤンジャンとかに載っても違和感ない内容。逆に言えば、最近のマガジンにはちょっと珍しかったテイストです。ドヤ顔でXEVECを使いこなしていた主人公が相手にマウント取られた瞬間に一瞬でアホになったのはちょっと違和感ありましたけど、作劇上の都合もありますし、身内が死んだ直後で混乱していればIQも下がるか。ヘミスフィアで法曹資格がいつ必要になるのか分かりませんが(AIとナノマシンでその場で裁判やる時代に弁護士はなにして生きてるのかな……?)、とにかく法律に自信ネキとして登場した以上は、彼女も腑抜けてばかりいないでしっかり訴訟ハックして戦っていってほしいところですね。

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必要になる可能性があるので今のうちに主人公のドヤ顔を保存しておきます。必要になったら使ってください。

「五等分の花嫁」

母親が独立開店直後に急死して借金だけが残ったのに、なんで店の設備がまるっと残っているんだ……真っ先に差し押えられる奴だろJK……というツッコミはさておき

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ドキドキ5択クイ~~~~~~~~~~ズ!!

これ、微妙にですけど描き分けられてますね。ねぎ先生の意図として、多分見分けることが可能なように描かれているんだと思います。そこを踏まえて見返すと……左端、唯一笑顔でない、目を風太郎から逸らして恥ずかしげなのは五月。右から2番目の腕を組むポーズは三玖の基本ポーズ。右二人の耳にはピアスなし、ということで右端は二乃です(一花はピアスしていたので取ったとしても跡が残る)。そして左から2番目、眉を吊り上げて手を握り締めているのは……緊張している四葉、かな? 消去法で真ん中が一花。

ところでウェディングドレスってレンタル100万とかするらしいので、これやるだけで+400万かけてるんだよな……。

「線は、僕を描く」

最終回。なまじっか変に人気が出たりもしなかったがゆえか、あっさりと終わったようです。原作読めてないですが、多分珍妙なアレンジとかもされてないんじゃないでしょうか。自分が傷ついたことにも気付けていなかった少年が少しずつ立ち直り、生の喜びを取り戻していく様子が丁寧に描かれていて、よいマンガでした。堀内先生の絵も静かな画面を乱すことなく、水墨の静謐さが伝わってくるマンガだったんじゃないかと。お疲れ様でした。

「オリエント」

ダメだ……混乱してきた……お父様こと八咫郎は結局「黒曜石の八人」の一人なんですね。そりゃ、それなりに強いわけだ。明確なヒエラルキーも、かつての七緒と同じように、「黒曜石の八人」の間に存在していて、逆に言えば8人だからといって地位が平等というわけではないんですね。単純に数字の順に強いのかとも思ったけど、それだと静六と七緒の間が開きすぎなように見えますし、多分関係ないんでしょうね。八犬士の名字も登場順につけているとかそんな感じで、能力や性格と関係あったりはしないんだと思います。

「死神サイ殺ゲーム」

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ラインナップにバックギャモンがありますね。サイコロ使うゲームを古今東西集めた結果なんでしょうけど、ギャモンはかなりプレイングによって勝敗が左右されるゲームなので、チンチロと同じ扱いなのはちょっと……、いや、それは今回の「ダイスポーカー」も一緒か……。

WS11

「よふかしのうた」

いや、マヒルの相手の大人のお姉さんの正体を知りたかったんだが? 例の現れなかった最後の七草なんでしょうけど……。

Switchって電源ボタン1回だとスリープになるだけですよね。まあ作中ではそもそもswitchだとは言ってないんですけど、ナズナちゃんもコウくんもそこに言及しないってことはSwitchじゃないってことなのかな。

「あおざくら」

おおおお、ここで大久保一日券ですか! あの土方が初めて弱音を吐き、近藤にすがったタイミングという作中でも1、2を争う激アツシーンですが、大久保さんに頼ってしまうと、「近藤が土方の願いに報いた」感があまりないのが微妙ですね。冷静な判断だと言えばそれはそうなのですが……。ま、土方なら唐突な大久保ヘルプも近藤がやったと分かってくれそうですけどね。

君は008

野原が敵になる展開は考えてなかったけど、松江な先生ならどっちもありそうで読めないですね。野原のキャラ付け自体は確かに違和感のあるところも多く気になりますが、彼が退場したりシリアスキャラに変貌するとクソギャグ要員がいなくなっちゃうのがな。

「MAJOR2nd」

大河、なにしに来たんだ……無職であるとアピールしたかったのか……

「嘘月」

なんだか意外な方向に話が転がっていきはじめました。吸血鬼はたくさん登場させるのがトレンドなのか?

まじめに考えると、しーちゃんが柏木に誘惑使ってるのなら誘惑は二重掛けが可能だということになりますか。後掛け優先なのか能力の強さに差があるのか。そして柏木争奪戦は完全に倫理を失って暴走していくことに……。というかそもそも、雨夜先輩は学校の人間全員「誘惑」可能か調べたんじゃないんかい。

「ゆこさえ戦えば」

最終回。予想通りの終わり方ではありましたが、もうちょっと普通に続くと思ったんだけどなぁ。ギギラのデレが早すぎたのか?

蒼穹のアリアドネ

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大便を召し上がって欲しいときに使ってください。

モーニング11

「代原バード ピピ」何度目の登場でしょうか。今号は有名どこだと「GIANT KILLING」と「宇宙兄弟」が載ってませんが、どっちも休載予告があったような。

もう一つの読切「空は飛べないけれど、」は新人賞、THE GATEの大賞作です。作者は南文夏。吸血鬼のラブロマンス、マジで流行ってんの!? 本作はテンプレ的吸血鬼からは少し外して、SF(すこし・ふしぎ)的に現実的な解像度まで落としこんだ作品です。大筋としては普通なんですが「違法血液売買」で持ってかれてしまった。この世界だと献血カーが現金輸送車並の扱い受けてそうだな。もちろん設定のインパクトだけじゃなく、日向の儚げな雰囲気や黒瀬くんの心情描写が丁寧に描かれていてよいです。労力削減のためか二人以外の描写がそぎ落とされているのも、短いページ数のなかで二人の関係に集中して読むことができてストレスフリーですね。いい読切でした。

「あせとせっけん」

風呂上がりにスパ銭内の食事処で落ち合ってビールで乾杯するのが最近のささやかな楽しみよ

なにそれ超うらやましいんだが。恋人がいると風呂上がりにスパ銭内の食事処で落ち合ってビールで乾杯するができるのか……ううう許せん……

「望郷太郎」

国! 国があるのか! しかも千人規模の! 「東の村」がせいぜい60人程度であることを考えたら巨大すぎる。奴隷や時刻といった文明概念もその「マリョウ」から齎された可能性が高いですね。ずっと東の方で、一千人規模の国民が養えるということは……灌漑農業が発達している、つまり水が豊富な湖畔か河川流域。近いのはバイカル湖イルクーツクですね。冷涼な気候なのでもうちょっと南でもよさそうですが、モンゴル平原で大規模な農業は難しいし、黄河流域まで行くともう東とは呼べなさそう。

にしても、太郎の感慨についていける読者は何人いるんだ……。ひょっとしてモーニング読むようなおっさんは誰しも若かりし頃休みなしに一日18時間働いた経験があるんですか?

「えんまさんちのケルベロス

カレーとネコ先生が表紙ネタに参加していて一しきりニヤニヤするなど。内輪で盛り上がっているだけなのか、特に接点はなく普通に採用されただけなのか……。

「テロール先生の怪しい授業」

軍隊=「追い詰められて」自殺的な戦術を採用

テロリスト=「拮抗状態」を打ち破る手段として「自爆」を採用

これマジ定義なんですか? いや、カルロ・ゼン先生が適当なことを書くとは思ってないですが、作中でも触れられているISILが今まさに追いつめられているこの状況での自爆テロは、じゃあ、軍隊……なのか? 太平洋戦争の特攻隊も、戦術的に有力だったわけではなく、多分にイメージや、戦意高揚的な意味合いがあったことが知られています。欧米では自爆テロと同じぐらい忌み嫌われてますしね(自殺がNGなので当然ですが)。まあ、二分一できるものではなくて、あくまで比較すればそういう傾向、ということでしょうか。

YJ11

読み切り特集で「漢祭り2020」が開催。第一弾は伊藤圜の「FLASH」。え、これ、男主人公なの? ホントに? という感じでしたが、内容は面白かったですよ。

「BUNGO」

ブンゴ、ここまで来るとイヤミだよな……たしかにそういう面倒くさいことを言いそうなタイプだけども。でも、何度でも言うけど、あの投球内容で「鮎川瑛大の凄さを証明した」は無理すぎるでしょ。

「Good job」

あちゃーそうなっちゃったか。いや、本宮先生的な突き詰め方するとこうなるのは分かりますよ。そこは僕も異論ないけど、YouTuber的な突き詰め方というか、現代人の突き詰め方は違うんですよね。社会に開かれてないというか、もっとジャンルやコミュニティに合わせて、蛸壺的に掘り進む感じだと思います。そういう「違う感」を女性YouTuberに代弁させたのかもしれないですが……まあ、本宮マンガらしい展開でしたね。

「シャドーハウス」

ローズマリーの出産シーン、笑えないけど笑ってしまった。絵面のパンチ力が凄いですよね……

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こびりつき問題と「すす病」がこのタイミングで再登板なのは、「すす病」と珈琲中毒の類似性を見せるためだけではないでしょう。意図的に「すす病」パンデミックを起こして、水洗浄の許可を得てどさくさに紛れて……という作戦が提案されるかもしれないですね。