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漫画の感想とかをひたすら書いていくブログです。

週刊マンガ感想2020年16号(4/18-4/24)

ジャンプがコロナショックで急遽休刊です。次週を合併号(21・22号)とするそうですが、元々予定していた(であろう)22・23号は23号としてGW中に普通に売るのか、それとも23・24号として年間1冊減らすのか……。注目ですね。

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新連載「こはる はる!」(新井春巻)センターカラーで熊本弁学ラン少女愛でマンガがスタート。應援團、もとい応援団というと知らない人もいるかもしれませんが、古来より応援団というのは高校、大学の部活として不変の地位を築いていまして、特に創立の古い高校や大学では、学ランをユニフォームとしたオールドスタイルの応援団がしばしば見られます。そういうところは往々にして女人禁制だったり、あるいはチア部と住み分けていたりしますが……本作は普通にリーダー部に入った女子高生ですね。熊本でオールドな高校と言うとやはり済々黌高校かな? と思いましたが、こんなページを発見しました。

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熊本中央高校……。見たところ制服はブレザー、前身も女学校のようですが……?

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やっぱり済々黌なんじゃないのかな。小楠高校の由来は単に横井小楠から取っただけなのでしょう。

読切、膕ひかこ「鹿の話」。初登場! とのことですが、同人で元々活動されていた方なので商業前歴はあまりなさそう? 代原だそうですが、ショート枠とすると「手品先輩」かな……。

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内容は8Pと短い中にインパクトを詰めこんであって切れ味とセンスが光るなと。元夫が鹿となって登場するだけでも凄いですが、それを本人の望みとはいえ捌いてもみじ鍋……。ここまで来ると、正直「発想の非凡さ」を超えて「性癖の存在」をも感じてしまいます。いや、別れた元旦那を鹿肉にして食いたいってどんな性癖やねんと言われたら答えられないのですが……。しかも主人公の元妻がちゃんと良い人そうな夫と再婚しているのがまた感情をブーストさせて上手い。現実的というか、鹿目線からすると惨めさに拍車がかかるというか。このマンガが鹿に感情移入するマンガじゃないのは分かってるんですが……。

「ギャルと恐竜」

恐竜が解いた知恵の輪をドヤったり隠してしまって怒られるオチかと思いきや、いい話だ。ところでコンビニに知恵の輪があるか問題(?)ですが、高速道路のSA併設店舗とか、観光地の中にあるコンビニとかにはおもちゃやトランプ、ボードゲームの類いがよく置いてありますよね。楓の住んでるとこ、観光地のそばだったりして……?

「GOD OF DOG」

「Hey Siri!」の下りは面白かったです。このネタ考えたら、そりゃ描かずにはいられないよな……これ描いてる本人が一番面白い奴だもん。ただ冷静に考えると、起爆装置にあんな不安定なもの使うなよという感じで、コナンや金田一のトリック考える犯人ばりの奇抜さです。あと、今度僕がこういうことする必要に迫られたらSiriはオフにしておこうと思います。

「寄生列島」

万一パンデミックが起きたときのために生存者を逃がすルートの確保が先決ですね

いや……パンデミックって複数地域にまたがるアウトブレイクのことですよね……? 仮にパンデミックが起きているなら脱出は無意味だし、アウトブレイクのことをもし指しているのなら、封鎖した島から人を逃がすことがむしろパンデミックにつながると思うんですけど(名推理)

まあ、この先生どうやら感染したいみたいなのでどうでもいいですが……なぜ素手で診察する?

「ブクロキック」

えええ、選手ゼロでチーム立ち上げたって言うのか……? 詐欺じゃないの……いや、でも社会人チームならメンバーが全然集まらないってのも普通のことか。

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川柳少女」最終回。よくぞここまで、というのが正直な感想です。五十嵐先生は「コーポ失楽園」のときから好きで、正確に言うと「コーポ失楽園」が好きで他はそれほどでもないのですが、ギャグセンスやエキセントリックなキャラクターに定評ある一方、そのエキセントリックさが人を選んでしまい短命に終わっていた印象があります。そこへ奈々子のようなド直球ド真ん中の正統派可愛い女の子を混ぜただけでここまで皆に受け入れられるんだ! というのが本当に驚きでした。やっぱ少年マンガはキャラ命ですね。もちろん正統派キャラクターを描いてちゃんと可愛い、動かしてちゃんと面白いというのはそれなりにキャラを作り出せる実力があって成せるワザなので正統派キャラを用意すればいいってだけではないですけども。なにはともあれ、長期連載お疲れ様でした。

千田大輔の「ヒロインは絶望しました。」が出張掲載……というよりは番宣ですねこりゃ。掲載分(たった4P)だけ読むと変身ヒロイン凌辱エロゲとかエロ小説とかでありそうな設定立てつけっぽいですが……。無料公開の一話を読むとちゃんと(?)いつもの千田先生なので安心しました。いつも、といってもダークな方の、ですが……。例えて言うなら「パラレルパラダイス」みたいなものでしょうか(?)

ドメスティックな彼女

ええ、ヒナ姉また逆恨みで襲われたのか……呪われたりしてないですか? あるいは流石作品の男は殺人衝動が高いんでしょうか? コナンや金田一と同一の世界なのかもしれない。

「彼女、お借りします。」

男をやめたいときに使ってください。

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男をやめたいなら女装してAKBに入ればいいのでわ???(名推理)

「死神サイ殺ゲーム」

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革命のときに使ってください。なんかこちらの要求に応じてコマを用意してくれたみたいになってますが偶然だと思います。

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「陽気なしめりけ」(緒木鈴人)シュールギャグ。 ぶっ飛びきっているわけでもなく、かといって常識的範囲に収まっているでもなく……生暖かい距離感がクセになる。一言で言えば、どこかチャンピオン臭のするマンガという奴で……えっ、これ読切じゃないの? ゲッサンで連載中? マジ?

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ゴミ箱で拾った唐揚げをあげるときに使ってください。

「中学同じだけど喋ったことないトモダチ」(牧彰久)こっちは正真正銘(?)ただの読切。なんか続きそうな感じの終わりだけども、続きません。前半は「あー、あるよね。あるある」と思わせてからの後半の怒涛の(というほどでもない)妄想ストップ高の展開。それだけ見ればいわゆる激甘ラブコメ、っつーことになるわけですが、よく考えてみるとこの木村とかいう主人公、中学で荒れて先生とバチバチになって文化祭でも大暴れ……ってそれ、『俺たち』がもっとも苦手で相入れないと言われている「不良」とかいう存在なのでは……? じゃあこの話も結局、中学では真面目にいい子ちゃんしてる奴よりワルぶってる奴の方がモテる、っていう例の話そのままかよ! 弱者に優しい俺たちのサンデーはどこに行ったんだよ……という感じの話でした。

蒼穹のアリアドネ

「訂正しろ貴様! 俺を頭のクソ以下だと言え!」

「いやーさすがにクソ以下ってことはないだろ。クソより少し上くらいはあると思うぜ、お前の力は。」

「ふざけるな! 貴様、俺をどこまで侮辱する気だ!」

この話の流れで侮辱されているのは貴方ではなくお頭のほうだと思うのですが。

「洗脳執事」

最終回です。やっぱりダメだったよ……。一通り読んでみて思ったのは、「このマンガどういうジャンルなの?」ってことですね。全体通してみれば基本的にはコメディってことになるのでしょうけど、それにしては序盤の雰囲気がおどろおどろしすぎるんですよ。九鬼と苺の出会いが印象最悪で緊張した関係になるのはよくても、コメディならコメディと分かるようにしてほしいものです。1話の九鬼がラスボス……!! みたいなノリのまま苺に感情移入して読んでいくと、なんか段々違和感がすごいわけです。「あれ、あんなに恐れていたのにこんなにフランクに接していいわけ……? そんな心を許す展開あった?」「誰でも洗脳とか煽ったわりに兄妹が手懐けられただけだよね? しかも人格変わるとかそういうレベルでもないし……」みたいな感じで、1話からのギャップが全部悪い方向に僕は出ました。或いはもっと、心を許すイベントがたくさんあっても良かったかもしれません。ただ「洗脳」執事とか言われてしまうと、そのイベントすらも「洗脳」の一環なのでは……という疑念を抱いてしまうので、読者的にはやはり納得がいかないのですが。

とまれ、お疲れ様でした。次回作期待しています。

YJ21

新連載「【推しの子】」(赤坂アカ×横槍メンゴ)YJきってのラブコメ作家がタッグを組んで新連載。赤坂先生は原作参加とは言え驚異の週刊誌2連載です。ま、三田紀房とか真島ヒロとかがやってる(た)と言えばそうですが。柔らかさのある横槍絵でトゲのある赤坂ボケ・ツッコミを読むとなんだか新鮮ですね。そういえば岡本倫の下品ネタが横槍絵で連載されたこともありましたね。あのときは岡本先生が『極黒のブリュンヒルデ』で忙しくて定期連載できずにえっちらおっちらやってましたけども。

一話からいきなり説明量の多い内容でしたが、一つだけ言いたいのは双子のもう片割れにも別の人が転生してる可能性あるな、ということですね。さりなちゃんの記憶がうっすら……みたいな展開がどこかで絶対来る気がする。ただの勘ですが。

タイトルは隅カッコまで含む、のように見えますが、最終ページの一番下のタイトルには隅カッコは描いてなさげなのよね。ダブルミーニングのタイトルなんで、カッコも意味があるのかなーとも思うのですが、『【推し】の子』ではなく『【推しの子】』とすることにどんな意味が込められているのかはちょっと不明瞭。

読切「アノミアーズ」(亀島潤斗)性癖バトルマンガ。YJは本当に性癖バトルが好きだな……なんでダンゲロスをスカウトしていないのか全く分からないよ。内省的でアングラな後ろめたい雰囲気と性癖の気持ち悪さはよく描けていると思いました。最後彼女を殺しちゃうかな、とも思いましたが、実は少年誌チックな展開を好むYJらしい引きで読後感もカバー。戦闘描写含めちょっと説明不足というか、読者を引き込めてないところがあると思ったのはマイナスかなぁ。

「オーライ!」

なるほど、連合チームですか。今さら仲間集めとか流石にたるいなぁと思っていたんですが、隠し玉があったわけですね。連合チームで甲子園出場したチームはまだ存在しないはずです。そりゃそうだ。秋大会と言っているので目指すはセンバツということでしょうが、通常枠で出ようと思ったら学校が神奈川県なので関東大会に出なくてはいけない、つまり県大会準優勝が必要です。それは神奈川県であまりに酷なので、21世紀枠が落としどころでしょう。神奈川県から21世紀枠での出場実績はありませんが(地域推薦すらなし)、県連盟からは概ね四強~八強の公立高校が選ばれています。県大会を最悪4つも勝ち進めば可能性大と言えるでしょう。

「アルマ」

北部隊と呼ぶなっ ローハンだ!

指環オタクこわ……通じればなんでもいいだろ……キモ……

ところで前回書きそびれましたが、今回のアルマ攻城戦がモランノンの戦いになぞらえられるということは、アルマ中枢へ向かうレイたち別働隊がいるということです。レイはさしずめフロドか……いや、指輪そのものか? ルキアナのほうをフロドと呼ぶべきかもしれませんね。ハムスターロボットがゴクリ。

モーニング21・22

モーニングが一足早く合併号に入りました(ジャンプもですけど)。水・木で別れるの珍しいですよね。5/6(水)が振替休日だからこうなるのですが。モーニングとYJとで合併号がズレるのはいつものことです。

「紛争でしたら八田まで」

我々と同じくロシアと闘った同志じゃないか

笑うでしょ。普通に考えてこちらは日露戦争のことでしょうが、WW2ではむしろソ連として敵対してたんだよな……(ややこしいことを言う)しかしウクライナから見るとそういう目線もあるんだよなというのはちょっと面白いですよね。現代日本でロシアを仮想敵国と考える人は少ないかもしれませんが、普通に領土問題を抱えていて国境接してますし、何より頻繁に領空侵犯を受けてます(空自のスクランブルの大半はロシア機によるもの)。実質同盟国である韓国よりもよほど敵国寄りの存在ですからね。

「サガラ」

話の流れが少し変わってきました。中国がサガラを通して成瀬の㉖(まる26)の動きを探り、マタギが(なんのためにこんな重武装を……?)と感じる、ということは、作者が、そして作者の分身たる成瀬が首都・東京におけるクーデターにおいて中国の武装勢力と衝突する展開を思い描いている可能性を示唆します。常識的に考えて普通あり得ないことですが、そもそも日本で自衛隊でも米軍でもない存在がクーデターというのがトンデモ設定みたいなものなので、そこは気にしてはいけません。

さて、国内は「出来レース」で警察とも自衛隊とも、そして政府とも話がついている、というマタギの推測が正しいとして、通常クーデター軍が一番武力衝突を起こす可能性が高いのは、当然在日米軍です。今現在の名目はどうあれ、在日米軍はWW2で敗北した日本が再軍備を行い再び米国に牙を剥かないように監視する、という役割を当初は負っていました。その後の地政学的な情勢の変化によって日本は米国の仮想敵国ではなくなりましたが、それは今の政府が統治する日本の話で、クーデターが起きれば話は別です。

とはいえ成瀬は米国と事を構えようというのではなく、むしろ日米安保の「片務契約」を無くすことで尖閣諸島における日本の自衛能力を取り戻そうというものですから、この点は必ずしも米国の不利益となるわけではないでしょう。この場合は、成瀬が米国にも話を通してあり、在日米軍自衛隊と同じように坐して沈黙する、という流れが自然です。すると最初に言った通り、㉖(まる26)の仮想敵は中国だ、という話に戻るわけですが、やはりおかしいですね。いくらクーデターが発生したからといって、東京まで中国が攻めてきたのに、自衛隊在日米軍も知らんぷりなんてことがあるのでしょうか? 迎撃しようにも手に余る、ということは考えられなくもないですが、その場合㉖(まる26)の用意した武力程度では焼け石に水です。中国の正規軍ではなくゲリラ戦、テロ戦も考えられますが、その場合㉖(まる26)の重武装を説明できないでしょう。

僕が一つ説明をつけるとしたら、こういう流れです。つまり、クーデターは「出来レース」で必ず成功するように根回しされている。その方法として、クーデターのあいだだけ、警察・自衛隊在日米軍が瞬間的に機能不全となるような仕掛けが各組織の上層部の手によって意図的に用意されている。つまりクーデターの間、日本は一瞬だけ外力に対して無防備となる。中国はこの機を逃さず、クーデターを阻止するため「日本政府を救う」と称して軍隊を送り込んでくる可能性が考えられ、武装強化はこれに備えるためのものである。回りくどいですが、東京で人民解放軍と戦おうと思ったらこれぐらいの屁理屈がいりそうです。もしこれで普通に米軍とドンパチしたら面白いですね。あのおばさんなんだったんだよという感じで。

「スインギン ドラゴン タイガーブギ」

作中曲はおそらく以下3つ。

オペラ"Porgy and Bess"より, "I Loves You, Porgy"

www.themusicallyrics.com

ミュージカル"Two for the Show"より, "How High the Moon"

archive.org

そしてお馴染みMills Brothers, "Tiger Rag"

www.youtube.com