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漫画の感想とかをひたすら書いていくブログです。

今週の新連載とか・2021年10号(3/6-3/12)

ウマ娘触っていたら土日のうちに読み終わりませんでした(正確には読み終わりはしたが書く時間はなかった)。しかもやりながら読んでたから記憶があやふや……感想をブログに書く資格がない(資格とは)

今週の新連載・最終回

IN

調理刑事の捜索ごはん(イブニング7、馬田イスケ)

事件現場で調理し、犯人を発見した現場で調理するイロモノ刑事。しかもその料理が事件解決の役に立っているのかというとよく分からないというナンセンスさ。一応犯人の投降説得には寄与してますけど……まあ、本作はグルメマンガとしての一面を持ちつつ、基本的にはそういうナンセンスシチュエーションギャグを楽しむ作品です。馬田先生は「紺田照の合法レシピ」の人ですから、作風そのままにやくざが警察になったとも言えますね。新米ひかり巡査が好みです。

OUT

リーガルエッグ(イブニング7)

期待の司法修習生マンガでしたが、裁判官修習(刑事裁判修習と民事裁判修習の2科目)にすら入れないまま、あえなく打ち切りとなりました。人気がなかった以上仕方がないとはいえ、司法修習生マンガを謳っておいて最初の半年ぐらいで終わってしまうのではむなしいですね。 結果論ですが検察修習をちんたらやるだけになってしまいました。何が悪かったのかと考えても正直分かりませんね。筒松の進路すら明かされないままのラスト……まあこれは元々そうする予定だったんでしょうけど。

今週の読み切りとか

WJ14

メイドの鈴さん(坂野旭)

『魔女の守人』の坂野先生は、流行りの(?)メイド暗殺者を持ってきました。自殺願望を持つ少年のボヤきを「ご主人様の命令」と解釈するという一発ネタですが、オチもさわやかで中々良かったのではないでしょうか。作品傾向としてはやや陰のあるキャラクターが明るく前向きに頑張るというので、前作と似ていると言えば似てますか。ただ個人的には今回の読み切りのほうが好きですね。テーマが分かりやすいというのもありますが。

イブニング7

地味子ちゃんは素直になれない(岸谷轟)

「俺の零話プロジェクト」ってまだ続いていたんですね……。まあある程度成功してはいる、か? 本作は押しかけツンデレコスプレ幼馴染という属性盛り盛りのラブコメディです。コスプレは「理想の存在に変身する」「隠されていた自分を解放する」という側面があるらしいので、コスプレで恥ずかしがりの自分から素直な自分に変身するのは王道っちゃ王道ですね。ただコスプレしてもツンツンキャラまでが限界になっていて、「それコスプレする意味ある?」みたいな感じもちょっとありますね。上手く言語化できないのだけど、どこかちょっと「惜しい」雰囲気を感じる作品です。

WM15

不遇職鑑定士が実は最強だった~奈落で鍛えた最強の神眼で無双する~(漫画:藤モロホシ、原作:茨木野、キャラクター原案:ひたきゆう)

電子版限定でマガポケから出張掲載。いわゆる「なろう」小説のコミカライズですね。原作の名前を聞いたことがあるので、結構有名かも。内容は下層階級として虐げられてきた主人公が見捨てられ、崖から身を投げて死ぬ……かと思ったら死ななかったところまでで、これ、この作品のウリの無双シーンに全然辿りつけてなくないですか? 読切を描き下ろすほどの販促をする気はないんでしょうけど、中途半端やなあ……

僕たちは繁殖をやめた(さおとめやぎ)

同じく電子版限定でマガポケから出張掲載。生き別れの兄妹と知らずに出会い恋をした大学生二人の悲哀ラブストーリーですね。定番と言えば定番ですが、どちらかというと少女マンガでよく見る奴ですね。内容はさておき、なんとなくですがページ構成がちょっとぎこちないような。最初に心が瞳に脚本を渡してから大学の新歓ビラ撒きに場面転換したの、全然分かってなくて展開についていけず混乱しました……。ここで切り換えるならメクリと合わせたほうがいいのでは……とか、ちょっと細かいですが。さおとめ先生の前作は『あいだにはたち』……これはコミックDAYSで連載してた奴ですね。読んだことはないけどよく宣伝してたので知ってます。

WS15

侍衛大上刀助の天命(三ツ橋快人

『RYOKO』の三ツ橋先生がサンデー本誌に帰ってきました。『RYOKO』がなんというか、大バクチに負けて撤退みたいな散り方だったので正直かなり心配していたのですが、マンガを描き続けていたばかりか、本誌で復活するレベルまで仕上がっていて嬉しいですね。読切の内容は現代を生きる侍の用心棒、「侍衛」の末裔である主人公が、失われた人生の目的=「天命」を取り戻そうと奮闘……はしてないか。コンビニバイトで腑抜けていたら降ってきただけだもんな……。でも、そういうちょっと気の抜けた展開がまさにサンデーらしさの体現といったところです。もちろん「らしい」だけじゃなく、少年マンガとして十全の面白さです。絵も『RYOKO』終盤より明らかに熟れて垢抜けており、様々な面で成長を感じますし、これは期待できますね。

モーニング15

天地創造デザイン部(原作:蛇蔵&鈴木ツタ、作画:たら子)

2週連続での出張掲載です。今週のは見覚えがないですね。チーターが「全力で走らない」というのは言葉のあやというか、平均速度は低いかもしれないけど瞬間的には最高速度近くまで出してるでしょと思うんですが……まあフィクションだからね。脚色上等だよね。実際面白かったのでマンガとしてはそれで正解ということでしょう。

Bye-Byeアタシのお兄ちゃん(竹内佐千子

『赤ちゃん本部長』アニメ化記念で出張掲載に続いて新作読切を掲載してくれました。内容はなんと、熟年離婚したおっさん美少女妹メイド化という、時代の最先端を行くハートフルTSギャグコメディです。つまりバ美肉ならぬリアル美少女受肉、リ美肉ですね。これは凄い。流石は『赤ちゃん本部長』を描いただけのことはありますね。まあ流石に特殊性癖がどうこうというところまで踏み込んではいないのでしょうが、「美少女化」という現代の願望の流行を機敏にとらえて、「そういうもの」にあまり関心のない層も笑って読めるようにギャグノリの茶化しも忘れずにしつつ、全体としてハートフルコメディに仕上げるこのバランス感覚は素晴らしい。正直感心しました。とても良かったです。

東京ふたり暮らし(井上まち)

モーニングショート漫画大賞の大賞受賞作品。中年夫婦の愛のある日常生活を切り取ったホームビデオのような一作ですね。完成度は高く、安定した読み心地でした。ドラマや美麗な絵はないんですが、絵の力に依らず、生活の臭いや空気感をリアルに描き出せていて、雰囲気作りが非常に巧みだと思います。

ユウは何を見たか?(近藤令)

こちらは同じく審査員特別賞受賞作品。連作4コマ仕立てで、モラトリアムの青年が異国の地で体験したことをエッセイ風に綴るドキュメンタリーです。時代が少し古そうだなと思ったら「平成が始まった頃」とはっきり書いてありましたね。なので今とはまた少し違うでしょうが、ユウの目を通したフィリピンという国の(当時の)リアルが真に迫って描かれていて迫力がありますね。完成度も高くてよく出来ていると思いました。

YJ15

君の神さまは死神さま(ヤンヌ)

シンマン賞佳作。薄幸薄命の少女と彼女に取り憑いた死神の、愛と人生の物語。4コマパートとストーリーパートを繰り返しながら、死神の次第に高まる少女への愛情を丁寧に描いていきます。オチは普通というか、献身という意味では一番美しい終わり方なのですが、個人的にはご都合主義でもいいからもう一捻り欲しかったような気も。絵は荒削りながら少女はしっかり可愛らしいですね。

ブルーベリー(大野将磨)

1億40漫画賞「バトル」部門準大賞作。復讐に燃える異能で戦う女殺し屋と、彼女に近付く態度の軽い怪しい男の復讐譚とラブストーリー。初見で見逃がしてましたけど、この作者4作も投稿して全部入賞以上を勝ち取ったらしい。流石はデビュー済みのプロだな……。作者コメントで「少年誌向けだったので表現が控え目にしてある」とのことでしたが、確かに少年誌風味な味付けではありますね。全体的な流れやバトルシーン、オチの構成なんかはよく出来ていて面白かったんですが、その分、導入の読みにくさというか分かりにくさで損してるなあと思いました。絵はヘタウマの部類で、読んでいくうちに慣れてはくるんですが、最初の方だと細かいコマでセリフによる状況説明が連続するので食い合わせが悪い印象です。編集の手が入ると変わるでしょうか。

その他

破壊神マグちゃん

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下等生物共を啓蒙し導いてあげたい時に使ってください。

カッコウの許嫁

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一生勉強だけしてればいい時に使ってください。

龍と苺

老害が怖くて老人ができるか!

気持ちは分かるけど怖かろうが怖くなかろうが人は歳を取るんだよな……

ウマ娘 シンデレラグレイ

再登場の北原ジョーさんですが、ツイ情報によると元ネタと目される騎手がいるようですね。笠松時代のオグリキャップの主戦を務め、その後も地方で勝利を重ねて中央のスポット参戦でも結果を残し、地方の騎手が中央に移籍する先鞭をつけた、その騎手の名は……(JRA CM風)安藤勝己騎手、通称「アンカツ」さんと。実在の競走馬には騎手だけでなく調教師、厩務員、装蹄師、馬主などステークホルダーが山ほどいるので、騎手だけをもって「トレーナー」の代わりと言えるかは微妙なところですが、アンカツさんはオグリにとって特別、というだけでなく、日本競馬史においても重要な人物のようですから、モデルとしてフィーチャーされても無理なからぬところでしょう。ちなみにアンカツさんは中央ではオグリに騎乗していません。中央に移籍したのはオグリから遅れること15年、2003年のことでした。本作のジョーさんはオグリを再び受け持つことができるんでしょうか。

僕、いますよ。

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わかる(わかる)でも娯楽を楽しむために生きているんだと自己暗示したほうが人生楽チンなんだよね、悲しいことだね……。