.DS_Store

漫画の感想とかをひたすら書いていくブログです。

今週の新連載とか・2021年12号(3/20-3/26)

この週はシリウスの新人賞があって書くのに時間がかかったこともあるんですが、やはり遅れの元凶はウマ娘でしょうね……いやはや……。あと4月入ってからやたら眠くて、睡眠時間が激増してるというのもあります。お陰でもの凄い未読在庫がたまってきましたね。かなわんわ。

今週の新連載・最終回

IN

謎解きよりも大変だ(YM17、遠藤準)

高校の「謎解き愛好会」なる怪しい部活で、美人の変人部長と朴訥男子後輩が乳繰り合うシチュエーションコメディ(謎解きつき)。あれ、なにかに似てますね。そう、最近連載終了した、なにか……。

いや、これでも僕、真面目なのでちゃんと解決編入る前に謎解きしたんですよ。キツツキ、マムシはすぐ分かったんですが、ヒント2は「?」のところに1文字ずつ入るのかと思って解けず。ただ、残ったカタカナから動物で連想するとほぼ「シヤチ」か「シヤケ」しかない。ところがどっちで消しても「ぱいもみ」か「ぱいみ」と残ることになって「大事な物」という題意と整合しない。うーん、シャチorシャケという推測が間違っているのか、しかし他に適当な解答らしきものもないし、まさか「出題ミスで間違えて『ぱいもみ』を答えにしてしまいました!」なんて……いや、流石にそんな『手品先輩』の二番煎じみたいなこと、いくらヤンマガとはいえやらないだろ、僕が解けてないだけだ……などと小一時間うんうん唸った末、ギブアップしてみたら

f:id:skyhorse:20210411124431p:plain

あのさあ……

くしくもアズ先生の新連載開始と同じ週の出来事なのでした……(後述)

ヤンキー水戸黄門(イブニング8、和田洋人)

テレビドラマでお馴染みの水戸黄門を『暴れんぼう将軍』的なやんちゃする御曹司として再解釈する歴史モノコメディ。作者の和田先生は『ファラ夫』の人ですって。本作は完全ギャグという感じではないので、意外というか、作風の幅が結構広いですね。歴史ネタという意味では同じなのかもしれないが……。水戸光圀の異説というのはときどき話題になるように思いますが、まあそもそもドラマの『水戸黄門』が実質架空の人物像ということもありますし、どれが本当とかそういう固いことはあまり言うべきじゃないのかもしれません。歴史上の人物がヤンキーキャラというのはどっちかと言うと『花の慶次』が先駆けという気もします。超えられるか。

賢者が仲間になりました(WM17、アズ)

先述したアズ先生の新連載。まずまさかの週マガ登場というのに驚き。ページ数は相変わらず抑えられていますが、それでも話数分割なしに堂々14ページ! 内容もドラクエ的剣魔法世界の話かと思いきや、そういうのとは全く関係なく、引きこもり系主人公の部屋に突如やってくる謎の天真爛漫美少女がちょっと良い感じの説伏っぽいことを言い放つのが「賢者」っぽいというだけの、独特のセンスのタイトルです。ヒロインの路線は黒髪ゆるふわロングでこれまでのアズ先生のレパートリーにはないタイプ。少年誌というので自粛してるのか、エロネタが封印されているのもまた読後感が違いますね。これが毎週読めたら中々よいですが、まあ、無理に毎週載せなくてもいいんじゃないかなとは思います。クオリティを優先してほしい。

ワールド イズ ダンシング(モーニング17、三原和人)

本作は一言で言えば、『はじめアルゴリズム』の三原先生が世阿弥を主人公にしてみたら、世阿弥がはじめみたいな不思議星人になってしまった……という感じです。なんならこの世阿弥、はじめの前世かなにかじゃないのか? とすら言いたくなる感じになってますが、続編とかではない、はず……。まあ、芸人というか、芸術家というか、世阿弥が変わった人であっても違和感はないので、キャラ付け自体はそんなに言いつのるようなことではないけれど。世阿弥自身、著書は多く伝わっていますが、彼の人となりはあまり伝わっていないので創作の余地が大きい部分でもあります。

OUT

おたくの隣りはエルフですか?(YM17)

オタクと異世界エルフのラブコメが大団円で終了。ラストやや駆け足……というか唐突にも感じましたが、過不足なく描ききったのではないでしょうか。というかむしろ、中盤から連載が発散気味になって新キャラが出ては消え出ては消えという形になり、スルトさんのオタクエピソードがあまり出てこなくなったがゆえに、原点回帰の最終エピソードが唐突気味になってしまったのかもしれません。スルトさんはエルフ、大家さんがサキュバスまではともかく、他の異世界系キャラが神様ばっかりだったのもちょっと拡散気味だったかも。とまれ、ヤンマガの貴重なオタクエロコメ路線がまた途絶えることになりました。当面は『たわわ』で繋げということか。お疲れ様でした。

怪物王女ナイトメア(シリウス5)

『怪物くん』オマージュで人気を博した本作も今月で終了。光永先生もW連載はしんどかったか、ここ1年ほどは休み休みの進行だった気がします。ま、だから終わったとは言いませんが、基本的に前後のつながりがあまり関係なくていつでも終われる構成だったのも事実です。最初からこういう終わり方するつもりだったんでしょうね。クライマックスにむけて盛り上げるとか、そういう感じの流れもなかったので読んでてやや面食らいましたが、元々シンプルな展開のマンガなので、通常進行でしょうね。振り返ってみればリザもヒロも参加できず、結構なピンチだったのは事実ですし(ヒロは元々戦力にはならないし、『死に続ける』ことで貢献してたけど)。ペニーワイズの正体がイスの偉大なる種族というオチはTRPGのシナリオで普通に使えそう、というか、そうやってシナリオメイキングすればいいんだ! という感じで参考になりました。お疲れ様でした。

今週の読み切りとか

WJ16

落ち武シャーク(原作:千田さとし、作画:都築拓也)

都市伝説から産まれた妖怪を退治する学生インターン公務員が主人公のバトルアクション。元々はストキンで入選した作品に作画をつけたみたいですね。作者コンビはいずれも新人です。妖怪共存・退治モノとしての枠組みの中で、全体通して読めば王道なのに、新種の妖怪を「創作妖怪」と呼ぶところから、「落ち武シャーク」の名前や見た目など、随所に捻りが効いていて中々良かったです。「落ち武シャーク」自体が多数種存在していて、それらを退治していくのを暗示するオチ。ここまで特定の妖怪にこだわる形なのがちょっと不思議ですが、まあ読切作品としてはそんなにおかしくはないか。絵はやや固い感じのところもありますが、少年マンガというか、いかにもジャンプって感じの絵で、ストーリーにはよく合っていると思います。

無智との遭遇(屋宜知宏)

こちらはショート読切特集「ジャンプ・ショート・フロンティア」より、『アイアンナイト』の屋宜先生がカムバックです。中身は宇宙開拓SF。宇宙人から受けていた敵意のメッセージは自分たちの態度の裏返しに過ぎず、彼らは我々を助けようとしてくれていた……という、教条的ではありますがシンプルな構成で、15ページの中で綺麗にまとまっていて面白かったです。屋宜先生の引き出しもなかなか広いですね。褐色メガネは性癖。

WM17

宇宙人を拾いました。(芝間スグル)

SFのんびりコメディ8ページです。作者は別マガで連載経験あり。『FREAKS FREAK COMPANY』、見覚えあるのでどっかで読んでたかもしれん。本作は1ネタあるんでマンガにしてみた、ぐらいの軽いノリを連想させる構成で、捻りもないですが、普通に面白いですね。ウーナが性癖にささる人にはささるでしょう。個人的にはそこまで。

WS17

グレイテストM~偉人麻雀大戦~(原作:河本ほむら・武野光、作画:山田秋太郎、監修:水口美香)

歴史上の人物に麻雀勝負をさせるために作ったマンガ(本作から僕が受けた印象であり、公式の見解ではありません)の1話がうぇぶりから本誌に出張掲載。原作は『賭ケグルイ』コンビというか、兄弟と言うべきか……。話の流れと説明の適当さから、「とにかく歴史上の偉人を麻雀勝負で戦わせたいんや!」という強い意志を感じるのがいいなと思います。麻雀のトーナメント戦って普通参加人数は4の倍数になるように調整するはずなのになぜ34人? と思ったら、普通に雀牌の種類だと気付いて失笑しました。麻雀に対する謎のこだわり。主人公的ポジションはヘレン・ケラーのようです。全盲聾が麻雀できるのか? というところからマンガがスタートしていそうな感じ。やはり牛乳先生はギャンブルマンガを描いてこそ、ということなのか……。

アフタヌーン5

連作『蟲師』番外短編「地翔る影」(漆原友紀

蟲師』は2年ほど前に映像化されて以降、直近ではとりたてて動きもなかったと思いますが、『猫が西向きゃ』の完結後のリフレッシュを兼ねてという感じですかね。一応関空のマンガイベントに『蟲師』が取り上げられているらしいです。今回は「とりかげ」という蟲の話。ギンコさんは最後のほうにちょろりと顔を見せてくれます。

大人のそんな奴ァいねえ!!(駒井悠)

駒井先生、今はwebで続編を描いているんだそうで、今号はその出張掲載ということです。「大人」とついているのは卒業して大人になった面々による直接の続編だから、ということのようですが、下ネタが大人仕様になったかというとそういう感じではないですね。いや元から大人仕様の下ネタだったのかもしれないが。

月に吠えたンねえ(清家雪子

連載終了していた『月に吠えらんねえ』ですが、Palcyでスピンオフして(公称は「ライトにリブート」)続行していたようで、本誌に出張掲載でカムバックしてきました。本家は戦争詩の話題に真正面から組み合ったおかげで重々しい展開が続いたことを加味してか、こっちは小ネタ中心に擬人化CPモノとしてワイワイやっているみたいです。薄々思ってはいましたが、やはり『ヘタリア』的な人気に支えられているようです。なんjに脳が犯されているせいで最初「ゴが抜けてるな」とか思ってしまってすみません。「吠えたりない」→「吠えたんない」→「吠えたんねえ」→「吠えたンねえ」ですね……。

モーニング17

とんがり帽子のアトリエ(白浜鴎

モーニング増刊から主張掲載。これまでも度々来てましたね。今回は料理じゃなくて本編の方。アトリエの弟子たちの洋服選びの話です。料理もそうですが、設定の一つ一つが凝ってるんだよな……。短いページの中でも世界がしっかり伝わる内容なのはすごいです。

YJ17

げんさくひなたざか(原作:小坂菜緒、漫画:赤坂アカ

なんか突然始まった、日向坂46のメンバーの作った原作を赤坂アカ先生にコミカライズさせるという狂気の連作企画。週刊連載を2つも抱えてる人にこんなアホなことをさせるな(マジレス)1週目の原作は小坂菜緒。日向坂の中では一番雑誌グラビアで見掛けるような気がする。内容はメンバーの異世界転生チックな感じで、無難に流行と需要を抑えている感じはあります。

わらびちゃん、愛されています!(青目槙斗)

幼馴染に中々振り向いてもらえないVTuberの中の人系根暗ヒロインのラブコメディ。こないだのエッジの読切と似てますが、あれよりも設定は今時ですね。襖越しにVRとリアルが交錯するシーンは中々面白かったです。客に押し入れに押し込めんなって話ではありますが……。あとこれ初見では気付かなかったんですけど、「こんありー」って「『こんにちは』ありがとうございます」って意味じゃなくて女王アリ系VTuberだからそういう挨拶にしてるんですね。「こん^^」「あり^^」ではなかった。老害のたわごとです。

シリウス5

トビ嬢は遥か高く!(櫻井ゆうすけ)

新人賞大賞作。工事現場の鳶職として働く(元)お嬢様高校生と女庶民主人公の出会いと友情の物語です。なにしろ設定の奇抜さが目を引きます。鳶職は肉体的にも過酷な職種ですが、技能資格の設定されている高度な専門職でもあります。まあ実態としてそうした運用がされているかは別の話ですが、女子高校生が日雇いバイトでやっていくには色んな意味で大変です。生命を危険に晒してるという意味で金払いはいいのかもしれませんが……雇うほうも雇うほうだなぁ。ご安全に!!

姉の運が悪すぎる(駒鳥ひわ)

新人賞佳作。不運な姉を「悪運避け」としてスカウトに来た天使から守ろうとする妹が主人公のスラップスティックコメディ。新人賞らしからぬ完成された作風で、構成もしっかりしてます。ただ「運が良すぎて人の悪運を全部被っている」って設定はどうなんですか……? 確かに世界全体の運の総量は増えてるんですが、お姉ちゃん個人の運はマイナスになっているわけで、それって本当に運がいいと言えるのかしら……? これ、もう一捻りぐらいしたらちゃんとツッコミに耐え得る設定になりそうなので、編集さんと一緒に頑張ってほしいなと思いました。

夜明けに咲く(近衛悠)

こちらも新人賞佳作。幼馴染の少女と死んだ祖父の家の蓮の池を掃除するちょいホラーなハートフルラブストーリー。最後突然「売らないでください!」から最後のシーンまでの展開はかなり強引というか、それまでかなり丁寧に暁介と夏蓮の関係を描いていたので落差に驚きましたが、ページ数とかの都合もありましたかね。ハッピーエンドでちゃんと纏めきったのはよかったんじゃないでしょうか。

ブラックフェザー(薊マスラオ)

新人賞奨励賞作。銃に宿った悪魔と共に悪魔退治をする少年エクソシストのバトルアクションですね。内容としては通りいっぺんですが全体として破綻なく無難にまとまっています。アクションシーンは控えめですが、絵とコマの完成度は高いのではないでしょうか。

マッチングメイド(ネオガシマ)

こちらも新人賞奨励賞作。侠気溢れる日雇いメイドが、可愛い下着デザイナーを夢見る引きこもりショタお坊ちゃんを献身的に支えるギャグコメディ……うん、いや? なにか違うような……。絵がやや拙い感じを受けますが、ギャグと絵面の勢いで十分押し切れる内容。ストーリーもさることながら、とにかく1コマ1コマの画面のパワーが凄いです。ちょいエロを押し出しつつハイテンションギャグ(ギャグなのか?)で乗り切るという作風はちょっとアンドー先生の『憑依どーん!』を思い出しますね。こっちはホラーテイストはないですが、むしろその分クセが(比較すれば)減って読みやすいかも。性別の枠を超えてるしエッジあたりで連載して欲しいですね。僕好みのマンガでした。

破壊神マグちゃん

f:id:skyhorse:20210411193612p:plain

様付けで呼んでいるのに下等生物(ニンゲン)と認識してるのいいですね。恐れていても自分たちの方が本質的に上位存在だという優越意識は自然に持っている辺りが、陰キャ陽キャに対する根拠なき優越感を意味しているような。

異世界紀元前202年

ハンニバルが皇帝名乗ってて吹いた。歴史に詳しくないマンなのでほとんどwikipediaの受け売りで申し訳ないんですが、カルタゴは制度的には共和政や貴族政に近かったらしく、政治の権威としては「王」ではなく、議会(元老院だったか民会だったかは議論が分かれる)に選ばれた「スーフェース」(ローマにおける「執政官」のような立場)だったとか。ローマとは異なり、軍指揮権は持っておらず、将軍が別に置かれたそうです。まさにハンニバルが将軍の代表例ですね。とはいえ、建前と現実は分けて考える必要があり、事実としてローマにおける「皇帝」は、建前としては「執政官の権限や軍の指揮権、護民官の権限などを議会(元老院)から移譲された存在であり、民衆によって選ばれ、支持を受けている」ということになっていました。従って、本作における「ハンニバル皇帝」も、同様の論理によって「カルタゴの民衆から信託を受けて、スーフェースと将軍職を兼ねた存在」として成立している可能性がありますね。実際、史実でもザマの戦い敗北後にハンニバルカルタゴ復権し、「スーフェース」として瀕死のカルタゴを立て直す手腕を発揮しています。なお「皇帝」は中国語由来の言葉ですが、この感想、及び作中カルタゴにおいては"imperator"の訳語として使われているものとして考えています。"imperator"はラテン語で、元来は「(執政官の)軍指揮権(命令権)を持つ者」を示す言葉であり、ローマが使い始めた言葉です。で、(ラテン語なので)当然と言えば当然ですが、暗黙に「ローマの(正当な)支配者」を指します。本作ではカルタゴ国内で同等の経過を経て概念が形成されたと考えるべきでしょう。本来は作中ではラテン語ではなく(カルタゴなので)フェニキア語で同等の言葉が産み出されており、その訳語として「皇帝」が当てられているとするべきですが、僕がフェニキア語に全く明るくないので突っ込むのはここまでにしておきます。

スキップとローファー

f:id:skyhorse:20210411235417p:plain

あんたに何がわかんのと思ったときに使ってください。ミカちゃんやっぱええわあ。

f:id:skyhorse:20210411235547p:plain

いつかミカちゃんをちゃんと肯定してくれる王子様が現れてほしいですね。それは志摩くんじゃないのだろうけど。

ダーウィン事変

f:id:skyhorse:20210411235635p:plain

白人男性(ホワイトフィメール)ってなんだよ。ところで米国では白人男性による銃乱射事件が連続した(犯人が主張した政治的声明は全部バラバラだが)ことが社会問題になって、それの原因がインターネット上のインセルコミュニティ(4chanとか8kunとか)と目されて対策が講じられようとしてるとかなんとか。今回のこれもそれを多少はイメージしてるでしょうね。